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『メトロに乗って』その33。この企画も1月以来だが、じっくり東京メトロ東西線浦安駅を降りて山本周五郎の『青べか物語』の舞台となった浦粕ではなく浦安の町並みを歩いてみた。
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浦安駅は東西線で千葉県に入ると最初の駅。今ではネズミの国で全国区となった浦安市もこの駅ができた1969年はまだまだ陸の孤島とか寂れた漁村と呼ばれていた。1985年に東京ディズニーランドができるとターミナルとしての役割を担い一躍脚光を浴びたが、1988年にJR京葉線舞浜駅が開業するとまた元に戻って今に至る。
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駅前を降りるとバスターミナルがあるが、その反対側、当代島を目指して歩き始める。当代島というが、今は陸続き、ただ、鎌倉時代に名前がついた頃には埋め立てできた島であり、自分の代の時にできた島から『当代島』としたらしい。
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立派な当代島公民館まで10分程度あるが、その先左右に中央に緑の植わった船圦緑道が出てくる。これを右に曲がるとすぐに稲荷神社が出てくるが、これは比較的新しい。しかし、現在では浦安三社祭と銘うった祭りも6月に行われる。
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元の緑道に戻る。この道は元は船圦と言われた掘割で農業用水、船の係留場所として使われていたが、1973年に漁業権放棄後は用途がなくなり、埋め立てられ、さらに緑道として整備されたもの。
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これをまっすぐ行くと堰の跡があり、その先の堤防を25段ほど登ると目の前には旧江戸川が広がる。
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左に曲がり、旧江戸川沿いに歩くと屋形船や釣り船が係留され、さらに釣り宿が数多く出てくる。カモメやトンビが空をゆったり飛ぶ中を川下に向かって歩く。
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しばらくして旧江戸川を渡る渡場の跡が出てくる。江戸・明治にあった堀江の渡しが失われた後に明治43年より『浦安の渡し』と呼ばれた渡場がこの辺りにあった。
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東西線が横切る鉄橋のそばには山本周五郎の青べか物語に出てくる船宿千本のモデルとなった『吉野屋』もある。大手町からわずか20分でこのような風景に出会えるとは。(以下、次回)