hokutoのきまぐれ散歩

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『鉄道絵葉書の世界』展示会

2016-04-02 05:00:31 | 日記

鉄道シリーズ その132。『鉄道絵葉書の世界』展覧会が開催されている。2月から開催され、本来ならばもう少し早くレポートしたかったが、期末の忙しさもあり、ようやく見ることができた。
場所はJR神田駅、地下鉄小川町駅、淡路町駅から徒歩5分程度の東京天理ビル9階にある天理ギャラリー、入館料は無料だが、残念ながら開催は4月2日までである。

絵葉書は1902年万国郵便連合加盟25周年に官製第一号が発行され、その後、1905年の日露戦争の戦役記念絵葉書発行以降大ブームとなった。最初の頃はコロタイプ印刷されたモノクロ写真に1枚ずつ手彩色したものが主流で、箕面有馬電気鉄道(現在、阪急)の絵葉書も展示されている。その彩色は今の阪急電車と同じマルーン色であった。

また、戦前の蒸気機関車の絵葉書もたくさん展示されている。特に『原色版機関車No1』は8枚組だが、これはモノクロ写真に着色した原板をカラー凸版印刷したもので完成度の高いものである。

他には青函連絡船の函館桟橋の可動橋や軽便鉄道時代の熱海線の蒸気機関車、アプト式鉄道の頃の碓氷峠(信越本線)の10000型(EC40)などの絵葉書も展示されており、中々興味深い。
また、急行など長距離優等列車が運転されるとともに営業を開始した食堂車を宣伝する絵葉書で女優を使ったものや満鉄の『あじあ』号のものなど当時の風俗を知ることができる。

マニアックなものでは戦前に廃止された私鉄の開通記念(武州鉄道)絵葉書や国鉄佐賀線(廃止)の筑後川の可動橋など資料的に価値の高いものも多い。

これらは主に鉄道関連コレクターの山本不二男氏が収集したコレクションを生前に天理教館に譲渡、さらに山本氏はその後も天理教参考館嘱託として整理・収集を続けたものである。以前には『切符の世界』という展示会も行われ、この図録も見せて貰ったが、イギリスの初めての鉄道の切符を始めとする切符が出品されており、その奥の深さには感動した。

今日1日の開催だが、鉄道マニアには是非見に行って貰いたいものである。

『鉄道絵葉書の世界』
東京天理ギャラリー
千代田区神田錦町1ー9 東京天理ビル9階
9時半~17時半