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前回の滋賀旅行で見逃した湖東三山を回ってみる。まず、湖東三山とは西明寺、金剛輪寺、百済寺のことを言う。この3つのお寺はいずれも天台宗の名刹で比叡山延暦寺の末寺にあたる。室町時代には敏満寺、大覚寺とともに湖東五山と呼ばれていたが、いずれも信長らの焼き討ちに合い、衰退した。その後、敏満寺以外は江戸時代に再興されたが、紅葉が有名な三寺が湖東三山として今もその名前を残している。
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最初に訪れたのが西明寺。別名、池寺とも言われている。場所はちょうど名神高速道路を越えたところに立派な駐車場、そして寺に向かうと苔の緑にまず気がつく。
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受付で朱印帳を預け、石段を少し登ると左手に庭園の入口が現れる。手入れが行き届き、松が印象的な庭を歩くが、不断桜が植えられている。不断桜とは冬桜の一種で春だけでなく、秋、冬にも花をつける。
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この蓬莱庭には池もあり、中島には折り鶴を模した石や亀を模した石も置かれている。さらに回廊式で少し石段を登ると上から全景が見ることができるが、これも見事なもの。
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さらに石段を登ると重文の二天門。その先には国宝の本堂と三重塔がある。本堂では担当の方が説明してくれるが、本尊は萱の一木造の薬師如来だが、秘仏であり、さらに住職1代に一回限りの開帳しかできない決まりで前回平成17年に52年ぶりに行われたばかりのため、次回はかなり先になるとのこと。
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また、重文の日光月光菩薩のうち、月光菩薩は修復のため、日光菩薩のみであること、十二神将も鎌倉時代のもので自分の守り十二神将に拝むとご利益があることなどを丁寧に説明してくれた。もちろん、仏も素晴らしいが、本堂自体も素晴らしい名刹である。
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また、本堂の外に出ると右手には立派な三重塔、これも当時のまま残されていた。とにかく見どころの多い西明寺であった。(以下、次回)