hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

丸池の里

2016-08-27 05:00:45 | 日記

仙川公園からさらに仙川沿いをぶらぶらと散歩する。新川大橋から歩くと川で鴨たちが遊んでいる。川に入り泳ぐもの、川近くの石に乗って休むもの、よく見ると20羽以上の鴨たちがいる。


周囲には鳩やカラス、スズメはもちろんだが、羽の真っ白なサギもいて鳥たちの楽園となっている。この辺りには東京近郊とは思えない里山の風景が広がる。


さらに行くと勝淵神社が現れるが、これは戦国時代の勇将柴田勝家の孫である柴田勝重が大坂夏の陣のあと、この辺りを支配地として与えられ、旗本として島屋敷に居住、祖父より与えられた兜を水神の森に鎮めて勝淵明神社としたものである。つまり、賎ヶ岳の戦いで自刃した勝家の子孫が大坂夏の陣で家康に取り立てられ、豊臣の子孫と戦い、さらに三鷹を治めていたことを初めて知ったのである。


その隣接した奥にあるのが『丸池の里』公園である。この地にはかつて湧水池『丸池』があり、千釜とも呼ばれていた。因みに仙川は千釜から来ていると言われている。しかし、都市化の影響から1971年頃に埋め立てられてしまった。


ただ、1994年に三鷹市と都が『丸池』復活計画を開始、周りには雑木林の公園や田んぼなども造られ、いわゆるビオトープとして虫や鳥、魚たちの楽園となっている。池からは水が湧き出し、田んぼの稲も穂をつけており、豊穣の秋を感じることができる素敵な公園となっている。子供達はお父さんとセミ捕りをしたり、夏休みの宿題だろうか、女の子が2人で田んぼの絵を描いていたり、のんびりとした時間が流れている。

この間訪れた北村西望の像からも200mも離れていない。また、柴田勝重が居住していた島屋敷跡も今は遺構もなく、新川団地となっているがここからすぐのところにある。


車に乗り、遠くを見に行くのも楽しいが、夏の暑い中、汗をかきながらぶらぶら散歩して新たな発見をするのも、また楽しい。急に賑やかになったかと思えば目の前でミンミンゼミが鳴いていた。行く夏を惜しむのもいいものだ。