毎年恒例の人形町せともの市がスタートした。これは蛎殻町と浜町の瀬戸物問屋が1954年に瀬戸物の供養の神事を行なうため始めたもの。今年は8月1日〜3日の開催。8月1日の朝から人形町通りには露店を店開きする人が集まり始めていた。
昨日は忙しかったので帰りに店をひやかしたが、焼き物はもちろん、箸や包丁・お椀など生活用品を売る店、グラスやタンブラー、江戸切子などガラス用品を商う店など瀬戸物以外を扱う店も多い。
また、焼き物と一言でいうが、瀬戸焼・有田焼・伊万里焼など磁器を扱った店、小鹿田焼・瀬戸焼・砥部焼・笠間焼・萩焼など陶器を扱う店など産地も多種多様。
さらに一本50円の木のサジから68万円する今右衛門焼の壺まで本当にピンからキリまであるが、やはり1枚500円均一の皿や一つ300円の弁当箱などが人気の様子。写真にある18000円の招き猫、いい顔をしている。見ていると品物を見極めているおじさんを店主と間違えて『これ、いくらならまけられる。』というおばさんに、『私も客だよ』と困り顔のおじさん。面白い風景である。
小生は昨年は贈り物のひょうたんのついた片口、一昨年は口の形が面白い瀬戸物の片口を購入した。毎年値切るがあまり成功しない。今年は小鹿田焼の庶民派の片口など面白いものもあったが、買うのは最終日と決めている。もちろん、売り切れ御免であるが。まあ、人形町夏の風物詩、3日までやっています。