西明寺の次に訪れたのは金剛輪寺。名神高速道路の湖東三山スマートICを降りて直ぐの所に寺はある。このお寺は聖武天皇の意を受けて行基により建立されたもので湖東三山の真ん中の寺と言われる。開山は741年で本堂は鎌倉時代を代表する建築物として国宝に指定されている。
寺の入口は駐車場の下の方にあり、大きな提灯が目印。受付を終えると階段が現れる。これをしばらく登り、左手に名勝庭園がある。門をくぐると池があるが、ここにはシオカラトンボをはじめ色々なトンボが飛んでいる。
縁側に座り、住職のテープを聞きながらのんびりと庭を眺めると癒される。直ぐ前にはキキョウが沢山の花をつけているが、よく見ると八重咲きのキキョウである。いや、これは初見である。本当は回廊式だが、枯れ枝が落ちた影響から道が通れず、元に戻る。
目の前に豆の木茶屋の氷の暖簾が揺れるのを見ながら先を急ぐ。左右には千体地蔵が並んでいるが、結構その参道が勾配もあり、また、500mある。
右へ左へ道は曲がりながら石段を登る。ようやく先に二天門が見えてくるが、その手前にまた石段。もう少し涼しければよいが、真夏の太陽の下くたびれる。ようやく、二天門を越して目の前に本堂。これは国宝、さらに左手には再興された三重塔。
本堂にはいるとさっきまで拭き掃除をしていたおばさんが仏像のことにつき、教えてくれる。残念ながらここも本尊は秘仏で住職1代一回限りの開帳のため、厨子の中。お前立ちを見ながら色々と教えてもらう。昔は内陣に入れなかったが、今は裏まで入れ、そこには不動明王や十一面観世音像など重文の仏様が多く並べられている。これらを十分堪能し、満足であった。