hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

築地駅

2016-08-04 05:00:17 | 日記

『メトロに乗って』その38。今回は東京メトロ日比谷線築地駅で降りてみる。築地にはこの駅と都営地下鉄大江戸線築地市場駅があるが、築地市場や朝日新聞、国立がんセンターなどは築地市場駅が最寄りのため、築地駅周辺、特に築地2丁目を歩いてみた。


築地駅から上がるとすぐ前に築地本願寺の異国情緒漂う建物、その向かい側に築地小学校がある。



築地小学校は中々立派な造りで前には児童のブロンズ像がある。その斜め向かいあたりに桂川甫周の住居跡を示す案内板があり、今は三菱UFJ銀行に姿を変えている。桂川甫周は幕府御典医であり、杉田玄白らの解体新書作成にも貢献したことで有名である。


また、築地小学校の一本先の道にみずほ銀行があるが、その並びあたりに戦前の新劇の拠点であった築地小劇場の跡を示すレリーフがある。土方與志が小山内薫らに働きかけて関東大震災後の大正12年に作ったゴシックロマネスク様式の劇場であった。しかし、その後、劇団は解散、劇場は続いたが、昭和20年の東京大空襲で焼失してしまった。


このような歴史的な場所があちこちにある築地であるが、その先には築地玉寿司やすし鮮などの本店がならぶ。


その先には人形町同様、関東大震災以後はやった看板様式、特に銅板を正面に貼った店が今も現役で頑張っている。特に角地にある宮川食鳥鶏卵は立派な店構えである。



その先の通りを曲がると昔ながらの魚屋と八百屋が並んで営業しており、すぐそばには築地安達屋(豆腐屋)も盛業中。さらに洋食屋(東京スイス)の洋館風の粋な店があるが、残念ながら建て直されるようである。

さらに路地に入るとまだ木造建築の懐かしい家が結構頑張っている。中にはレトロな照明のついた大きな家もあるが、これは鉄板焼きの店として活用されている。


ただ、本来の住居として利用されている家屋もまだまだあるが、10年後にはもうないかもしれない。

表通りにはビルが林立する神田にしても人形町にしても築地にしても一本裏に回るとまだまだ古き良き街角を見ることができるのが街歩きの楽しみである。