
夏の花の1つにムクゲがある。この季節はフヨウやハイビスカス、紅葉葵などアオイ科フヨウ属の花が次々と咲くが、フヨウとムクゲ、タチアオイはよく似た花をつける。

ムクゲの特徴は花をよく見るとおしべが柱頭の下に付き、雌しべは真っ直ぐ正面を向いている。(タチアオイは最初に雄しべが出て、雌しべはヒゲのように細く後に出る、フヨウは雄しべが柱頭の下に付くが、上向きに曲がる)また、ムクゲは葉が小さく、切れ込みが深いが、フヨウは葉が大きく、切れ込みは浅い。

(これはフヨウ)

ムクゲは他の花があまり咲かない最暑時にも次々と花を咲かせていくが、よく間違われるのは『一日花』ではないかということである。実は八重咲きは1〜2週間、一重のものも2、3日は咲いている。また、咲き終わると花の下からポトッと落ちるので掃除か結構大変である。

我が家から久我山駅までの間にも白く真ん中だけが赤い種類や紫の八重咲き、ピンクで真ん中だけが赤いものなど色々な種類を楽しむことができる。やはり、この時期は百日紅同様に貴重な花である。
