五島・九州の5日間にわたる旅行、このブログで食の話は五島うどんと山みず木の夕飯の一部を書いたのみであるが、他にも色々と美味いもの、珍しいものに出会うことができた。その中でいくつかをご紹介したい。
まずは五島で出会った珍しい料理。福江ではコンカナ王国に宿泊、その洋風な作りのホテルでは和食はダメかなと勝手に考えたが、実はこれがいい方にハズレ。特に刺身は伊勢海老に始まり、イサキ、カツオ、イカなど地元の採れたての魚介でどれをとっても美味い。
しかし、やはり珍しかったのはハコフグの味噌焼き。ハコフグの身と味噌、わたを混ぜてハコフグを器として使い、焼いたものだが、香ばしく中々の珍味。日本酒が進むこと間違いなし。フグは食べたことがあるが、ハコフグは初めて。
ただ、食べ終わり、横に転がすと可愛く、愛嬌のある姿にはやや申し訳なかったが。
長崎に宿泊した夜はかつて福岡から仕事で来るたびに食べていた味が忘れられず、お邪魔したのが江山楼、中華街の名店である。
皿うどん(特に太麺)やチャンポンは言うに及ばす美味い。しかし、東京では滅多にお目にかかれないのが伴麺(ファンメンと発音するようだ。)である。
簡単に言うと玉ねぎとニンニクを効かせた太麺皿うどんだが、甘くとろけるような玉ねぎがなんとも言えず、食べて見ないとその良さはわからない。(思案橋の幸楽(カンロ)の方がもっとニンニクが効いている。)
そして、次に向かった熊本・黒川温泉では熱いもてなしを受けて感動した。お湯も熱いが、人の心も暖かい。
その中で感動したのは野菜料理。特にトウモロコシの茶碗蒸しと翌朝食べた鰊と野菜の炊き合わせ、その自然の甘みに驚いた。(以下、次回)