hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

宗像大社におまいりをする。

2017-08-20 05:00:58 | 旅行

旅行5日目は先ごろ世界遺産に登録された宗像大社に向かう。福岡市内を出て、都市高速で香椎東出口で降りて国道3号線経由で向かう。30kmくらいあり、宗像大社駐車場に到着したのが10時少し前。まだ、広大な駐車場はガラガラで最前列に停める。

まずは目の前にある祈願殿で情報収集、朱印をいただき、大まかな位置関係を確認。もう33℃くらいある晴天の中、鳥居をくぐり、太鼓橋を渡って神門を目指す。

太鼓橋の下の心字池には大きな鯉がたくさんいて人が来ると餌がもらえるのではと口を開ける。日陰が少なく、帽子をかぶっていても大粒の汗が滴り落ちる。

神門まで行くと拝殿が見えて来る。その後ろには本殿が見えるが、意外に質素な柿葺の建物である。


拝殿は小早川隆景、本殿は宗方氏が建立したもので、600年くらい経過している。それにしても無駄のない神社で、二ノ宮、三ノ宮が改修中のため、三女神が全てここにいらっしゃるはずと念入りにお参りする。


本殿の周りには22社殿121の末社が鎮まっている。これは九州では宗像大社のみが神郡とされているためで福岡、佐賀の末社の各神社を集合祭祀したものである。


その横の道から歩くと二ノ宮・三ノ宮、右奥に少し歩くと高宮斎場になる。


高宮斎場は宗像三女神が降臨した土地であり、今は有数のパワースポットとして知られている。ただ、奈良時代以前は社のないところに結界を結び、そこを聖なる場所としているため、少し石で囲まれ、高くなっただけである。もちろん中に立ち入ることはできない。

次に本殿の裏を通り、神宝館に向かう。ここには沖ノ島の沖津宮から発掘された宝物を中心に他の宮なども含め5世紀から9世紀までの祭祀に使われたものを集め、保管されている。まずはビデオで沖津宮のことを見て1階の展示から見始める。

入口近くに5世紀頃のものと言われる金の指輪が置かれている。大陸から渡ってきたものであろうが、その美しさ、細工の細かさは素晴らしい。他にも金製の飾りや沢山の青銅製の鏡や馬具、後期に祭祀に使われたと言われるミニチュアの数々。

特に機織の道具など実際に布を織ることができるのには驚嘆した。これらを出光佐三などが中心となり、ここまでの研究を行なったことにも頭が下がる。私が言うのも変かもしれないが是非一度は見ておくべき日本の至宝の1つであろう。