夏になると咲く花の1つに『モミジアオイ(紅葉葵)』がある。これは一口に言うと和製ハイビスカスのような赤い花を咲かせる宿根草で冬になると全く姿を消すが、春ころから徐々に伸びてきていくつもの蕾をつけ、数個ずつ比較的大きな真っ赤な花を付け、ほぼ1日で花はしぼんでしまう。
この花に気づいたのは通勤路にあたるお宅にたくさん植えてあるからで、春ころは違う花が咲いていたのに夏にはパッと登場するサプライズで覚えた。同じ頃に花をつけるフヨウに似ている(同じアオイ科)が、花びらが離れているからで花としてはハイビスカスに近い。
ただ、モミジアオイの名前は花がアオイ、葉がモミジのような切れ込みがあるから付けられた名前である。
しかし、特に親近感を覚えたのは昨年生まれた孫、双子の女の子の名前を彷彿させるから。つまり、お姉ちゃんは『葵』、妹は『楓』と名付けたのだが、楓=モミジと捉えると二人の名前を続けたようになるからである。
真っ赤な元気のあるパッションを感じる花を見るとついつい孫の顔を思い出すのは爺いの特性かもしれない。モミジアオイのように元気に育って欲しいと祈ってやまない。