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中津宮からは坂を登るとサムエル・コッキング苑に出る。今更、江ノ島タワーでもないだろうと先に足を進める。このあたりからはやや店の数も減っていき、登りばかりだった道も階段を何回か下る。
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江ノ島大師を越えて、土産物屋が並ぶ先に『山ふたつ』とあり、左側には断崖絶壁が迫る。説明文を読むと江ノ島はもともと2つの山からなり、その分かれ目にあたるとのこと。崖下を臨むと目がクラクラする。
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左に江ノ島大師あたりから道が細くなり、民宿も増えて来る。茶屋からの眺めも良く、目の前の海を見ながら、つぼ焼きで一杯というのも良さそうだ。
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その先に奥津宮、これは簡単に言うと『奥の院』にあたる。ここには多紀理比賣命が祀られていて、社殿の八方睨みの亀は江戸時代の酒井抱一の画によるらしい。残念ながら社殿には入れなかったが。
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近くには山田流箏曲の開祖、山田検校の石碑、さらに奥津宮の隣には竜宮、これは石を積み上げられた洞穴の上に龍が降りてきた様子を表しているが、前から見るとコンクリートで固められており、あまり迫力がない。
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鳥居を越えて、ますます道が狭くなり、きつい下りの階段が続く。崖にしがみつくように立っている茶屋が2軒、座敷からみると240度は海のような眺望だろう。稚児が淵の降り口で台風21号の被害により通行止となる。
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しかし、目の前にはまた富士山。江ノ島の対岸からの富士山は少し大きく見える。工事の人に江ノ島の岩屋までの開通予定を聞くが、全く未定だとか。とはいえ、これだけの迫力ある眺めを見るだけで大満足であった。
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とにかく、江ノ島は気軽に歩ける観光地で中に書いた以外にも名所や石碑は沢山あり、ゆっくり歩けば半日はつぶせそうである。殆ど一本道で道を誤ることはない。また、今回は乗らなかったがエスカー(エスカレーター)を利用すれば登り坂もかなり回避できる素晴らしい環境にある。戻りは下りが登りになり、最後の方はきつかったが。
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