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『鉄道シリーズ』その197。今回は京成金町線に乗りに行った。京成金町線は京成高砂〜京成金町の2.5kmを4両編成の電車が往復していて、全線単線である。中間駅が柴又駅で全ての電車が柴又駅で離合している。
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その系譜は古く、1897年に日本鉄道の金町駅から柴又帝釈天にお参りする人を運ぶためにできた帝釈人車鉄道に遡る。鉄道といってもレールの上に6人程度が乗れる小さな客車を置き、人夫がこれを押して進むと言ったものであった。
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その後、京成が1912年にこれを買収、さらに曲金(現在、高砂)〜柴又を開業、1913年には人車鉄道の運行をやめて電車を通し、現在の形になった。全ての区間が葛飾区を走っているのである。
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高砂駅は1階に京成本線や空港アクセス線が走っているが、金町線のみ2階に移り、高架となっている。駅を降りると完全に下町、駅の近くの焼き鳥屋では昼からみんなが調子よく飲んでいるのがわかる。なお、京成本線からの乗り換えは一旦自動改札を抜け、改めて金町線の入口から入るシステムである。
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日中は15分置きとなっていて、4両のうち高砂駅の入口に近い最後尾と柴又駅の降り口に近い最前列のみが混雑していてホームの中央部は比較的空いている。
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発車ベルとともに少しずつ高架を下り、地上の高さになる。両側から住宅が迫る中を電車は走り続ける。大して走りもせずに柴又駅の駅舎が見えてきて停車、ここまでわずかに1.5km。本当に乗っている時間より待っている時間がはるかに長い。(以下、次回)
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