hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

赤羽周辺の坂道(3)

2018-02-23 05:00:17 | 坂道

『江戸の坂、東京の坂』その92。以前、赤羽駅北側のエリアに行ったが、今回は赤羽駅南側エリアに行く。JR赤羽駅西口を降りて十条方向に歩いてみる。実は赤羽駅の西側には丘陵が広がり、坂道が多い。イトーヨーカドーの先の細い道を右に曲がるとすぐ先に石段が見えてきてそこには『稲付城跡』と書かれている。


この城は太田道灌が築いたと伝わる城であり、その後に1504年道灌寺として建立された。その後、現在の名前に改められたが、太田家の菩提寺である。


階段を登ると寺に入るが、左右にも道があり、左側の細い道が『静勝寺の坂(じょうしょうじさか)』と呼ばれている。

坂を登り、その先を左に少し歩くと道に突き当たるが、『中坂』の中腹あたりになる。昔は清水が湧いていたらしい。


その先は二又に分かれているが、このうち右側に下る坂が『三日月坂』である。この坂は急坂であり、大正時代には帝国火工品製造所という導火線の工場があり、その物資運搬のためにできた坂。しかし、工場が火災で焼失、その後は住宅地となり、坂の頂上に三日月茶屋ができたため、この名前となった。


少し戻り、中坂からくる道を行き、2本目を右に降りて行く細い急坂があるが、これが『弁天坂』である。坂の途中に小さな祠があったが、これは坂の名前とは関係ないらしい。標識はないが、坂道の下のバス停は弁天坂下という。


弁天坂を下りた次の道を左に少し歩くと左のほうにダラダラ、またクネクネ曲がりながら登る坂がある。これが『蛇坂』であるが、この下には谷があり、湧き水が流れていて釣り堀があったようである。


また、坂の上を左に曲がり、稲付中学校(旧岩淵第三小学校)の手前を左に降りて行く坂道が『法安寺坂』である。坂を半分降りたあたりには法安寺の建物が今もある。(以下、次回)