hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

大田区役所

2019-03-11 05:00:00 | 区役所

『区役所に行こう』その3。今回は大田区役所に行く。大田区は旧大森区と旧蒲田区が統合してできたもので大森の『大』と蒲田の『田』をつなげたネーミングである。このため、太田ではなく大田と覚えておくと良い。

この地に区役所が移転したのは平成10年。それまでの区役所は現在は大田文化の森として図書館等になっているが、大森駅から徒歩16分、池上駅から徒歩23分とともかく不便なところにあった。ところが現在の区役所は蒲田駅のすぐ横、140mほど歩いた所に移転した。これはかなりいわくつきのビルだからである。

もう古い話となるかもしれないが住専問題の渦中にあった桃源社という企業がJRの土地の払い下げを受けてオフィスビルを建設したものの、バブル崩壊により倒産。幽霊ビルとなった蒲田駅前のオフィスビルを数年かけて一部改装、すったもんだした上で区役所にしたものである。

地上11階建で最上部はドーム型となっていて現在は区議会の議場として使われている。ただ、今まで伺った区役所と違い展望室や屋上庭園となっていないため、見学はできなかったが。

正面には大小いくつかの黒いオブジェがあり、何となく親子のように見えるが、本当は何をあらわしているのだろう。オブジェも吹き抜けの1階も大理石のフロアにしても桃源社作のビルだからかもしれない。


また、中に入ると天井から大きな金色の鈴と小さめの銀色の鈴がぶら下がっているが、これは『希望の鈴』。地元の北嶋絞製作所が最先端技術で作ったもののようである。

大田区には観光課もあってきちんと区の普通の地図やイベント、散歩地図、坂道など私のようなものにはありがたい刊行物が沢山ある。同じ6階には空港まちづくり推進課や多文化共生推進課など特色のある部署もある。

このビル取得において議会はかなり紛糾したようであるが、蒲田駅からわずか1分の地に区役所を立地させたことは大英断ではないかと思う。駅前の区役所もない訳ではないが、多分一番便利な区役所だからである。