4月1日には新元号が発表されると決まり、急に元号の話題が新聞やテレビでもかなり取り上げられ始めている。
そこで私が持った単純な疑問。ほぼ全世界的に西暦が使われている。これは西暦が無限の紀年法であるのに対して元号は天皇という存在を持った有限な紀年法であるが、それが故に改元というものを伴う。これが不便であり、しかも西暦がこれだけ浸透している中でなぜ元号を継続しなければ行けないのだろうか。
というのは2つの体験と1つの長年の問題意識である。体験とは大した話ではないが(その1)は私が昨年7月に免許更新をした際に当時から翌年の5月に改元が決まっていたにもかかわらず、新しい免許の期限は『平成35年8月27日』とあったことである。当然、平成35年はないことは決まっているし、期限近くになった時にいちいち平成で換算し直さなくてはならない。実は昭和から平成になる際に免許の更新を忘れて1カ月後に慌てて更新した苦い経験がある。
さらに驚いたのは(その2)先月車検に出した新しい車検証やステッカーにある期限が『平成33年3月末』というものなのである。当然、西暦は付記されていない。日本の行政サービスの対応力のない問題点もあるが、公文書に和暦のみで記載することのナンセンスさを感じた。
まあ、とはいえ私も次の年号が何になるのかについて興味がない訳ではない。これを2つの手法からアプローチしたい。元号がスタートしたのは西暦645年大化改新の『大化』であり、天平時代に4字の年号が5つあった以外は全て2文字である。1つ目のアプローチは頭文字のローマ字である。役所の書類などにも明治はM、大正はT、昭和はS、平成はHと略するのでこれとかぶるのは不便となる。つまり、新元号はア・カ・ナ・ヤ・ラ・ワ行から選ぶことになる。また、明治以降に使われた文字もないだろうし、さらに書きにくい画数の多い漢字も除かれるだろう。
もう一つのアプローチは良く使われる文字、実は元号に使われている漢字は72しかなく、10回以上でさきほどのスクリーニングに通るのは永、元、応、長、文、安、延、仁、宝あたりが残る。5回以上にすると久、建、享、弘、貞まで広がる。これらの組み合わせから考えるとすると安久、安永、永明、永安あたりが出てきそうだが、どうも2字目はあまり使われていない字もあるやも、と考えてしまう。ただ、安部内閣で『安』を使う勇気があるのだろうか。まあ、あと数日でわかることではあるが。