かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

20年ぶりの脂垢落とし

2021-04-07 20:35:35 | 日記・エッセイ・コラム
先月の中頃からずっとYシャツの脂垢落としに熱中している。20年近く前に早期退職するまで着て襟が黄ばんだYシャツだ。それ以来着たことがなく箪笥に眠っていたが、3月になって寒さが緩み温度調整も兼ね気分転換で着た。クリーニングに出したままの形で箪笥の中に吊るしてた。

私は自ら認めるケチで、退職後もサラリーマン時代の衣服は着なくても保存している。いつもは子供や連れ合いの衣服も譲り受けて着るし、珍しいところでは家内の大きいシャツも着る。前者は「おあがり」、後者は「よこ流し」、実家にいる時は父の「おさがり」もある。

だが、仕事で着たYシャツは必要がなくなったし、真っ黄色の脂垢の襟のシャツはいささか気持ち悪かった。それでも捨てなかった。だが、久し振りに着ると感触は悪く無かった。クリーニングに出したままで今では利用してないが、かつて取引先に頂いたオーダー品のシャツで品質は良かった。

20年間シャツの襟に居座った脂垢は難敵だった。最初は洗濯機の上の棚の液体洗剤を襟に垂らして洗濯したが今一、次に汚れ取り専用の噴霧器を見つけて噴きかけ揉み洗いした。だが、期待したほどに脂垢は撮れなかった。一度ならず二度三度やってみたが黄ばみは残った。

先月末に100円ショップに行き可愛い女店員さんを見つけて助言を求めると、彼女はベテランの店員さんを呼んでくれた。勧められたのが意外にも濃い青緑色の固形石鹸だった。その日風呂に入る時にシャツの襟に石鹸をこすり付け、お湯をかけ念入りにタワシをかけ洗濯機に入れた。

翌朝に家内が他の洗濯物と一緒に洗濯機にかけた後にシャツを調べると黄ばみは減っていたが、若干残っていた。夕方洗濯物を取り入れ後チェックすると黄ばみは目立たないほどに消えていた。これをもう一度繰り返せば誰も気付かない程度になるだろうと思う。色々な生地で試したがまずまずだ。

父が元気だった頃の黄ばみが凄かったと母に聞いたことがある。その父は数え56歳で死ぬ数年前には脂垢が薄くなったという。つまり、脂垢は健康であることの証なのかもしれない。私の脂垢も父から引き継いだが、高齢者になった頃から黄ばんだ襟を気にしなくなった。思い出すと寂しい。■

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 孫と大岳馬頭刈縦走(劣化の... | トップ | 20年ぶりの眼鏡買い替え »

コメントを投稿

日記・エッセイ・コラム」カテゴリの最新記事