草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

米国からの圧力で4号機の隠蔽が難しくなった民主党政権!

2012年05月27日 | 災害

 福島第一原発4号機のことが、マスコミで大々的に報じられるようになったのは、今月1日に野田佳彦首相が訪米し、オバマ大統領と会談してからだ。4号機がどうなっているかについて、情報の公開を迫られ、隠し通せなくなったのである。昨日、細野豪志原発事故担当相が4号機の原子炉建屋内を視察し、それを報道陣に公開したのも、米国から強い懸念が示されたからに違いない。細野は危機を脱したというのを印象付けようとしたが、あの無残な姿を目のあたりにした日本国民は、危機的状況から脱していないことを、再確認したはずだ。フジテレビによれば、一部の壁に3センチ程度のふくらみがあることも明らかになった。この場に及んでもなお、細野が「楽観的に見るのではなく、厳しく認識して、再度安全性について確認することは東京電力の方にやってもらいたい」と責任をなすりつけようとするのには、憤りを通り越して、呆れてしまった。東京を含めて東日本全部が住めなくなるとも言われているのに、まるで他人事である。今何をなすべきかがまったく分かっていないのだ。使用済みの核燃料を取り出すにしても、すぐには手が付けられない状態であり、その間に地震や台風が来れば、万事休すの可能性もあるのだ。それにしても、米国から圧力がかからなければ、真実を伝えようとしなかったわけで、民主党政権というのは、それだけでも国民の敵なのである。

 
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大本営発表に利用された会津若松市の幼稚園児の田植え!

2012年05月26日 | マスコミ評

 国や県が情報を隠蔽しているから、大丈夫だと思って、幼児に田植えをさせたのだろうが、早速それがネット上で批判されたので、会津若松市の私立幼稚園の関係者もビックリしたのではなかろうか。NHKがローカルニュースで流してくれたので、きっと父兄も喜んでいたに違いない。しかし、よくよく考えてみると、国の大本営発表をたれ流すNHKに利用されただけなのである。ネット上で話題になるようなことを、わざわざ実施すべきではなかったと思う。あまりにも浅はかではなかろうか。5、6歳の幼児であり、はだしで田んぼに入ったというのは、いくら何でも問題だ。「泥だらけになりながら先生や農家の人に教えられて苗を一株ずつ植えて」とのナレーションには、どんな人でも首を傾げたくなるのではないか。幼稚園児による田植えは会津坂下町でも行われた。そこでは手袋をしたようだが、どちらにせよお上の言うことを真に受けてしまってはいないだろうか。会津盆地を取り囲む山々のワラビなどは、次々と出荷停止になっている。福島県東部よりは放射線量が低いが、それだからと言って、絶対安心なわけではない。精神的な被害だけであれば、補償の対象に会津地方が加えられるはずがない。過度に心配するのは取り越し苦労だとしても、できるだけ幼児の健康に配慮すべきではなかろうか。NHKの責任も重大である。ローカルニュースとは言え、大本営発表をやらかしたわけだから。

 
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「自立自助」を掲げる自民党の攻勢に白旗掲げる民主党!

2012年05月26日 | 政局

 もともと信念がないからそうなのだろうが、迷走する民主党政権には呆れてしまう。平成21年12月、鳩山内閣で厚生労働省が「速やかな保護決定」を通知したのが引き金となり、生活保護の支給額が膨らんできて、そうでなくても大変な財政を圧迫することになっている。これについて、来るべき総選挙で大きな争点にしようとしているのが自民党だ。民主党の「公助」に対して、「自立自助」を主張している。マスコミは連日、大阪維新の会を含めた、各政党の合従連衡ばかりを話題にしているが、そんななかで、自民党が政策で勝負しようというのは、高く評価すべきではないかと思う。だらしないのは民主党である。昨日の衆院社会保障と税の一体改革特別委員会で、小宮山洋子厚生労働相が生活保護費の水準引き下げの検討を表明した。またまた自民党への抱きつき戦術である。本来であれば「公助」の立場にこだわって対抗すべきであるのに、すぐに白旗を掲げたようなものである。しかし、いくら必死に抱きつこうとしても、自民党の政策では、給付水準の10%引き下げ、現物支給、自立促進・就労支援とセットになっている。それと比べて、いつもながらの口先だけの検討表明であり、時間稼ぎでしかない。野党自民党の攻勢に対して、守勢一方の統治能力なき民主党がこのまま政権の座にとどまり続けるというのは、百害あって一利なしではなかろか。

 
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1012年5月25日 5首

2012年05月25日 | 短歌

生活の保護を受けさす芸人が母を思うと舌を出しおり

西の人生活保護は権利なり欺くことも恥にはあらず

芸人が政治家になる今の世に正義も悪も息をひそめり

国を売り国民を売る政権がのうのうとして高説たれる

福島は大丈夫です民主党嘘の上塗りにんまり笑う

 
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小沢一郎と一緒だったのがわざわいした保守政治家渡部恒三

2012年05月25日 | 政局

 時代は変わっているのである。民主党の最高顧問である渡部恒三代議士が昨日、体調不良を訴えて東京都内の病院に担ぎ込まれた。幸いすぐに退院できそうなので、ゆっくり静養してもらいたい。恒三代議士は私の親の世代で、衆議院議員に初当選した昭和45年の頃は、東北のケネディと呼ばれて月刊誌の『諸君』にも取り上げられ、将来が嘱望されていたものだった。平成5年に小沢一郎と一緒の自民党を飛び出したのが、不運の始まりであった。例年靖国神社への参拝を欠かさない保守派政治家であったのに、自らの志と違ってしまったからだ。もし自民党にとどまっていたならば、森喜朗ですら総理大臣になれたわけだから、チャンスを逸してしまったのである。当初は保守二党による政権交代可能な政治を訴えていたにもかかわらず、現在は民主党所属で、サヨクと一緒というのも情けない話である。民主党内の保守派をまとめて、政界再編を狙っていたのも、夢のまた夢で終わりそうだ。それでも、恒三代議士の真骨頂というのは、歴史を学ぶ大事さを説いていたことだ。私に向かって「今の政治家は英語を話したり、経済のことはよく知っているが、司馬遼太郎も読んでいないのが多くて」とこぼしたことがあった。自分が日本人であるのを忘れて、世界人にでもなったかのように振る舞う政治家が、与野党を通じて多いからだろう。とくに民主党はその典型ではなかろうか。恒三代議士の時代は終わりつつあるとはいえ、その言葉だけは核心を突いているのではないか。

 
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一貫したイデオロギーがない橋下徹は大物政治家にはあらず!

2012年05月24日 | 思想家

 日本に独裁者が出ることはまずない。橋下徹を独裁者呼ばわりするのも、大人気ない話である。橋下には一貫したイデオロギーがない。政治家橋下徹というのは、マスコミ、それもテレビがつくりあげた虚像でしかない。ヒットラーなどは「雇用の場を確保する」という一大スローガンで、失業者の心をつかんだ。さらに、政治というのは「敵は殺せ」ということであり、個人的な恨みはなくても、相手を抹殺することなのである。そこまでの信念が橋下にはない。国家や国旗に敬意を表すると言っても、それは橋下から見て、カッコいいからだろう。行き場を失った無定形な大衆が、全体主義を容認するとしても、その前提としては、国家共同体への呼びかけがなければならないが、そんなことを話題にしたこともない。テレビ芸人特有の口から出まかせでは、誰も付いてこないのである。H・マウ、H・クラウスニックは『ナチスの時代』(内山敏訳)で「彼らはすでに大衆の感情や気分を一定の方向にみちびき、自発性の欠けているところでは、これをつくり出す助力を与えるすべを心得ていたのである」と書いている。橋下にそこまでの芸当ができるわけがない。日本を背負う偉大な政治家になりたいのであれば、大言壮語をしないで、まずは実績を積み重ねるべきだ。そうでなければ、橋下もまた、横山ノックと同じ運命を辿ることになるだろう。マスコミの寵児であったのが、ある日突然、全国民の物笑いの種になってしまったのだから、他人事ではないはずだ。

 
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福島県民の手を握り締めてくれた石原ら関東知事会に感謝!

2012年05月24日 | 災害

 日本の原発をどうするかについては、私は石原慎太郎と見解をことにする。しかし、昨日、関東知事会の定例会が裏磐梯の北塩原村で開催されたことについては、一定の評価をしたいと思う。とくに石原が「東京は福島に電力を供給してもらっているのだから、恩返しをしなければならない」と語った一言は、福島県民の一人として有難かった。放射線管理地域ではない福島県内の観光地が盛り返すきっかけになれば、万万歳である。福島県のことをできるだけ避けて通ろうとする民主党政権とは大違いである。ただし、ここで私たちが考えなければならないのは、福島県東部ではなく、福島県西部の会津地方が選ばれたことだ。私の知り合いが東京に線量計を持って出かけ、会津地方とそれほど変わらないことに驚いていた。石原らもそれを知っているからこそ、検討を重ねた上で開催地を選定したのだろう。それでも、福島県民に光明をもたらしたことは確かである。東京を始めとする首都圏の人たちから見捨てられていないというだけで、救われた思いがしたのではなかろうか。今政治に期待するのは、そうした意味でのリーダーシップなのである。野田佳彦首相の民主党政権にそれを望むのは無理であり、だからこそ、一日も早く政権の座から追い落とすべきなのである。不安にさいなまれている福島県民の手を、しっかりと握り締めてくれた石原に、福島県民はオーラを感じたのではないかと思う。政治家とは本来そうあるべきなのである。

 
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福島を舞台にしているかのようなカミュの小説『ペスト』!

2012年05月23日 | 思想家

 福島第一原発による被害を、単なる風評と決めつけてよいのだろうか。カミュの『ペスト』(宮崎嶺雄訳)は、あまりにも福島の現状と合致していている。アルジェリア海岸の一県庁所在地以上の何物でもないオラン。そこで起きたペスト禍に、人々はなすすべがなかったのである。興味深いのは、ランスドック通信社の194*年4月28日の報道であった。まず第一報は約8千匹の鼠が拾集されたことを伝えた。そこで人々の不安は一挙に高まったが、翌日になると、今度は「この現象がぱったりとやみ、鼠害対策本部は問題とするに足りぬ数量の鼠の死骸を拾集したにすぎなかった」と打ち消した。同日の正午に最初の患者が確認され、4月30日には死亡した。それから2、3日の間に20名ばかりが類似の症例によって死亡した。まさしくバンデミック(感染症の大流行)の勃発である。そうなると「鼠の事件であれほど饒舌であった新聞も、もうなんにもいわなくなっていた」。パニックになることを恐れたのだ。当局もペストであることを確認するのに手間取った。責任ある立場の知事は、総督府の命令を仰ぐことで、責任を逃れようとした。オランの人々も事態が急変していることを認めようとしなかった。とんでもない悪魔が忍び寄ってきているにもかかわらず、「彼らは取引を行うことを続け、旅行の準備をしたり、意見を抱いたりしていた」のである。福島もそうならないように、私は万全を期すべきだと思う。カミュの『ペスト』は、あたかも福島を舞台にしているかのようだ。

 
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不甲斐ない政治では昭和初期の悪夢繰り返すだけだ!

2012年05月23日 | 政局

 今の民主党と自民党を、政友会や民政党に譬える議論がある。昭和初期の日本は、政友会と民政党の全盛時代であった。しかし、議会政治が形だけ整っても、実態はそれにともなわなかった。いくら政党内閣の時代になっても、国民の意思が反映されるのは難しかった。それ以前に内閣が組織化され、官僚を通じての政治というものが定着していたためだ。それだけに、政党は現実に日本を動かすというよりは、権力獲得のために汲々としていた。そこに追い打ちをかけたのが、昭和2年の金融恐慌であり、昭和4年の世界恐慌であった。そうした経済状態が、政党政治の成熟を阻むことになったのである。中村菊男は『昭和政治史』のなかで、政党政治が没落し、日本が軍国主義に向かった背景として、「イデオロギーの役割は無視できないが、人間がそれとちがった次元で行動し、面子にとらわれ、感情によって動く面があまりにも多いのが政治の世界である」と書いている。かつての政友会や民政党が泥試合を演じたのも、非合理な動機や理由で行動したからだろう。現実の政治に目を転じれば、民主党政権は、まさしくサンドバック状態である。自民党に抱きつくことで、かろうじて政権を維持している。ここまでくれば即刻解散すべきなのに、党利党略に囚われているのだ。もう一度悪夢のような時代を引き寄せたいのだろうか。どうして過去の歴史から教訓を学びとらないのだろう。

 
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「バラマキ・おバカさん」とHPに書いた野田へのブーメラン!

2012年05月22日 | 政局

 ネット言論に向かって下品だとか、えげつないとか批判していたマスコミは、野田佳彦首相のホームページでの発言を、どう論評するのだろう。野党時代のこととはいえ、昨日の衆議院消費税関連特別委員会で、自民党の石原伸晃幹事長がそれを取り上げた。麻生太郎首相がリーマンショックを受けて、国際通貨基金に融資することに対して、こともあろうに「次の大統領はバラク・オバマさん。日本の首相はバラマキ・おバカさん」とまでこきおろしたのだ。それでいて、国際通貨基金に融資したのだから、野党から攻められても、まったく弁解の余地はない。一国の首相をつかまえて「バラマキ・おバカさん」と書いたのは、おちょくったつもりだろう。今度その地位に就いたならば、前代未聞の無責任ぶりである。トリックスターの場合には、最後はめでたしめでたしで終わるといわれる。道化とそれを囃したてたマスコミのせいで、民主党政権が誕生したが、国民は失望の連続である。鳩山由紀夫元首相、菅直人前首相、そして野田首相の三人組は、民主党政権のいい加減さを世に知らしめた、ある意味での功労者なのである。自民党を中心にした保守派が、ようやく重い腰を上げて、戦後レジームを打破しようとしているのも、彼らのおかげと言えなくもない。石原幹事長に詰め寄られて、すぐに陳謝したのにはビックリしたが、野田首相は一言詫びればすむと思っているのだろう。まさしく道化そのものではないか。

 
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