八十路徒然なるままに

かくて明けゆく空のけしき、昨日にかはりたりとは見えねど、ひきかへめずらしき心ちぞする。徒然草より

古い本

2012年02月22日 20時13分07秒 | Weblog
前回に続いて。これも破棄をした。ずうっと前だったと、思うが、昔世話になったお医者さんのことを、ブログにした。その先生に診察をしてもらっていた。ある時、机の上に、古ぼけた本が、四、五冊があり、ひろげてもあった。聞かなければよかったのに、「古い本を集めてんですかぁ」って、聞くと、「学生時代に読んだほんだぁ」って。見ると、赤えんぴつで、アンダーラインが引いてあった。「基本は今も変ってないんだぁ」って。お医者さんになるので、一生懸命に勉強をしたことだろう。今は子息があとをついで、診察をしている。前の建物の待合室には、開業をした時に贈られた記念の品の、大鏡が飾ってあった。その鏡には、「医学博士」、「慶応大学--」と、贈り主の名前があった。古い本だからと捨てる。古い本でも、何十年も経ても、ひろげて勉強をする。この違いは、しょうがねえぇなぁって、自嘲をしている。去年の12月に、その先生に、何年か振りに、インフルの予防接種のをしてもらった。「やあぁ、元気かぁ」って。
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