八十路徒然なるままに

すざまじきものにして見る人もなき月の寒けく澄める、廿日のあまりの空こそ、心ぼそきものなれ。徒然草より

水の有り難さ。

2012年05月24日 19時11分53秒 | Weblog
画像は、「いわきの伝説、50選」のもの。弘法大師が各地をめぐり歩いて、水を湧き出させた話。いわき市の好間町に「独古内-どっこうち」という地名があるという。大師がみすぼらしい姿で、ある一軒の家に立ち寄り、飲み水を願った時、あいにく水がめの水をきらしてしまい、そこのおばあさんが、ちょつと遠くの沢まで、水を汲みに行ったとか。あまり帰ってこないので、不思議がり、聞くと、あたりは渋水しか出ないと云ったとか。大師は、この親切なおばあさんを気の毒に思い、水をくんできてくれた親切に、心を動かされたとか。裏山のふもとの岩の前で、一心に唱えながら祈って、独古という仏具で、岩を打ち、こんこんと清水を湧きださせたとか。弘法大師は、わざわざみすぼらしい姿で、全国各地をめぐったとか。昨年の大地震の時の断水は、水のありがたさを、痛切に感じたものだ。ここから50キロ先の、原子力発電所。原発事故のテレビの映像の見ていた時も「早く水で冷やせ、冷やせ」と、報じていた。勿論、今も冷やしているのだろう。今日、暑くなって、喉の乾きから、水のことで、こんなことを、思っていた。弘法大師が湧き出させた井戸の跡は、今もあるとか。
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