八十路徒然なるままに

すざまじきものにして見る人もなき月の寒けく澄める、廿日のあまりの空こそ、心ぼそきものなれ。徒然草より

御斎所山の天狗

2012年05月11日 16時28分01秒 | Weblog
昨年の四月に、いわき市の田人地区で大きな地震で、被害が出た。このあたりに、御斎所山がある。この山に、山仕事に入ると、どこからともなく、えたいの知れない、へんなひびきが聞こえてきたと、「いわきの伝説百選」にある。へんな響きは、断層が動いて、音を出していたのかも。昨年の四月の地震の前に、「音がする」と、ちょつと、不思議だったと、後日に聞いた。むかし話には、この山、御斎所山に登るときは、鮫川の滝水で、身を清めてからとある。この山の大切な木を、いたずらしてはいけないとか。御斎所山の、街道の峠のあたりを、馬に乗ったままでは駄目とか。帽子をかぶったまま、通ったりしてはいけないとか。そのたびに天狗が怒りだしたとか、昔話にある。今でいう、断層が、音を出していたのかもしれない。
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