八十路徒然なるままに

早稲田かりほすなど、とりあつめたる事は、秋のみぞ多かる。また、野分の朝こそをかしけれ。徒然草より

秋迎祭

2020年09月01日 16時08分45秒 | Weblog

本来ならば、火渡りの行がある柴燈大護摩供の大祭日だが、新コロナウイルスで、三蜜を避けるために、秋迎祭になった。閼伽井嶽薬師と、呼ばれているが、案内書には、福島八十八カ所霊場の結願札所、福島浜通り十二薬師霊場の第一番札所とある。真言宗 智山派 水晶山 玉蔵院 常福寺が、正式の名称。本堂の中では、信徒、参詣者の諸願が書かれている護摩木を焚き上げる。本堂の中は、真っ暗で、護摩木の焚き上げの炎の明かりだけ。山内僧侶総出の読経は、本堂内に響き、2メートルはあろうか、大太鼓の響き共に、体にも伝わってきた。真言最極の、読経は、手を合わす参詣者にも、伝わっていた。般若心経は、数回、繰り返し唱えられていた。この迫力は、写経会に出席しているが、写経生、十数人の部屋は、無人の部屋の如く、静寂で、ほぼ二時間は、物音は全くない。般若心経の、祭りの「動」と「静」を、感じ取った一日だった。

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