在宅介護中のばあちゃんは、八月に107歳になった。まだまだ元気でいる。日ごろお世話になっている方々に、お礼の気持ちを、ささやかな品で、伝えた。お正月は、元気で迎えられる。108歳までは、あと10か月。108歳は、「茶寿」とか。「茶」の字を分解すると、「十」プラス「十」で、「二十」。「八十」プラス「八」で、「八十八」。「二十」プラス「八十八」で、合計108になる。108という数字は、煩悩の数で、これを越すと、「清らかな悟りの境地」に入る年齢とかと、読んだ。毎日、介護を受けながら、元気でいれば、美味しいものを食べさせる。介護食のおせち料理の案内も、そろそろ届く。美味い物いっぱい食べたなぁで、彼の世に送る。目をつむっても、目玉は、きょろきょろと動いて、口をもぐもぐ、ほっほっほっっと、思いだし笑いのばあちゃんに、「毎日、何に考えてんのぉ」と、聞いてみた。本音は、目出度くもあり、目出度くも無し。