石井伸之の国立市議会議員日記 自由民主党会派所属

東京都国立市の若手?市議会議員(6期目)による日記です。国立市議会議員として国立市政の最新情報を伝えて行きます。

12月25日本日は国立市都市計画審議会がありました

2008年12月25日 | Weblog
 こんにちは、国立市都市計画審議会委員の石井伸之です。本日は午前10時より国立市役所2階の委員会室で、国立市都市計画審議会が行われました。

 本日の議題は、東京都の都市計画における変更に伴い、国立市の都市計画審議会より意見を求めるということです。いろいろと抽象的な文言が並んでおりますが、簡単に言うと今後は人口減少を見据えて、住宅も使い捨てではなく、長期間使うことのできる質の高いものを推進するように変更されておりました。

 いつも感じるのですが、どうしてもこういった計画は抽象的で、実際にどうするのか見えてきませんので、各委員からはこれを国立市へどのように当てはめていくのか様々な意見が出ました。

 国立市として、商業と住宅が混在する国立駅周辺について、今後どうするのか?国立市としてゾーン分けした地図が必要ではないのか?南部地域の道路整備も必要ではないか?甲州街道の歩道拡幅をすべきでは?というような意見がありました。

 私の方からは、長寿命の住宅を目指すということから、地震に対する「免震構造・制震構造」というように、震度6や7でも被害を最小限に止める仕組みや既存マンションの大部分が内断熱方式といって、外壁コンクリートの室内側に発泡ウレタンを数センチの厚さで吹き付けておりますが、これでは室内の空気を冷やしたり温めるだけで、空気は熱しやすく冷めやすいので常に暖房や冷房が必要になります。

 さらに内断熱構法で吹き付けられるウレタンというのは大変燃えやすく、火が付けば一瞬にして燃え広がります。マンション火災で火勢が一瞬にして強くなる時は、このウレタンに燃え移った時であると言われております。いくら難燃性の石膏ボードの裏にあるといっても、このウレタンに燃え移った時には逃げることに専念すべきです。

 それに比べて外断熱構法では、コンクリート外壁側に断熱材を設置することによって、マンションのコンクリート自体を温めたり冷やしたりするので、水のように熱しにくく冷めにくい性質を持ちます。冷房にしても暖房にしてもある程度かければ、その効果が朝まで持続するということで、光熱費の削減にも繋がります。

 また、事務局からの答弁にもありましたが、スケルトンインフィルという考え方を用いることで、30年程度で交換が必要な給排水設備配管等を取り換え易い構造にすることができます。

 既存のマンションというのは、阪神大震災でもあるように大きな地震に対して倒壊することは無くとも、大地震以降は耐震性を失い、建て替えが必要になってしまいます。これでは、マンションが資産としての価値を失いますので、そうならないように高い耐久性を兼ね備えた住宅建設をしていく必要があります。

 確かに、これはコストに跳ね返ることになると思いますが、ヨーロッパのように購入したマンションの資産価値が落ちなければ、移転の為に買い替えることも十分可能です。

 このように、今後は住宅政策も大量消費・大量廃棄から高品質の建物を少しずつ建設し、リフォーム重視に変えて行くべきであると思います。
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