こんにちは、日本古来の古事記から繋がる八百万(やおよろず)の神様を信心している石井伸之です。
本日は、中央大学学術講演会において日本人の原点を知る、神道における神の概念についての講演を聞きました。
講師は、中央大学文学部社会学科哲学選考教授の大川真先生です。

会場は国立駅南口にある商業協同ビル2階のさくらホールとなっています。

神様の概念については西洋と東洋で大きな違いがあり、東洋でも神様と仏様に分かれます。
西洋での神様と言えば、一神教が多く、聖地巡礼がセットになっている場合が多いそうです。
日本の神様は森羅万象どのようなモノにも神が宿るという考え方もあれば、徳川家康公を東照大権現という形で偉人を神様として祭る信仰があります。
谷保天満宮が菅原道真公を神様として祭る点も、偉人信仰に繋がる部分がありますが、純粋な偉人信仰とは趣きが異なります。
右大臣として人心を極めていた菅原道真公が謀略によって筑紫太宰府(県の長官)に左遷されて亡くなった無念を鎮めるという意味で、菅原道武公が谷保天満宮の礎を築きました。
偉人信仰以外にも祇園祭で有名な八坂神社は疫病退散の神様を祭るという特色もあります。
また、中央大学出身の映画監督である新海誠氏が描かれた「君の名は」において登場する主人公の一人「宮水三葉」の神社は宮水神社であり、この神社が祭っている神様は「しとりのかみたけはづちのみこと」に由来するエピソードは興味津々です。
日本書紀の葦原中国平定の本文では、フツヌシ・タケミカヅチは国津神をことごとく平定し、草木や石までも平らげたが、星の神の香香背男(かがせお)だけは服従しなかったので、建葉槌(しとりがみたけはづちのみこと)を遣わし征服したとしている。
「かがせお」は糸守町に落下するティアマト彗星の破片であり「しとりのかみたけはづちのみこと」は星の神に対抗できる神様とのことです。
大川先生は、新海監督がここまで調べた中でストーリーを作り上げたかどうかは分からないが、見事に辻褄が合う物語になっているところを熱弁されていました。
君の名を始め、新海監督の映画は災害をテーマとしており、人知の及ばない厄災から立ち上がる人々の姿を描いています。
日本が世界に胸を張れるものの一つに、こういったアニメ映画があることは間違いありません。
新海映画の元になっている部分は、日本人が持つ先祖伝来の自然に宿る神々への怖れである部分は、自分の心の中にある思想信条と一致します。
本日は素晴らしい講演会にお誘いいただき、中央大学関係者の方へ心から感謝申し上げます。
本日は、中央大学学術講演会において日本人の原点を知る、神道における神の概念についての講演を聞きました。
講師は、中央大学文学部社会学科哲学選考教授の大川真先生です。

会場は国立駅南口にある商業協同ビル2階のさくらホールとなっています。

神様の概念については西洋と東洋で大きな違いがあり、東洋でも神様と仏様に分かれます。
西洋での神様と言えば、一神教が多く、聖地巡礼がセットになっている場合が多いそうです。
日本の神様は森羅万象どのようなモノにも神が宿るという考え方もあれば、徳川家康公を東照大権現という形で偉人を神様として祭る信仰があります。
谷保天満宮が菅原道真公を神様として祭る点も、偉人信仰に繋がる部分がありますが、純粋な偉人信仰とは趣きが異なります。
右大臣として人心を極めていた菅原道真公が謀略によって筑紫太宰府(県の長官)に左遷されて亡くなった無念を鎮めるという意味で、菅原道武公が谷保天満宮の礎を築きました。
偉人信仰以外にも祇園祭で有名な八坂神社は疫病退散の神様を祭るという特色もあります。
また、中央大学出身の映画監督である新海誠氏が描かれた「君の名は」において登場する主人公の一人「宮水三葉」の神社は宮水神社であり、この神社が祭っている神様は「しとりのかみたけはづちのみこと」に由来するエピソードは興味津々です。
日本書紀の葦原中国平定の本文では、フツヌシ・タケミカヅチは国津神をことごとく平定し、草木や石までも平らげたが、星の神の香香背男(かがせお)だけは服従しなかったので、建葉槌(しとりがみたけはづちのみこと)を遣わし征服したとしている。
「かがせお」は糸守町に落下するティアマト彗星の破片であり「しとりのかみたけはづちのみこと」は星の神に対抗できる神様とのことです。
大川先生は、新海監督がここまで調べた中でストーリーを作り上げたかどうかは分からないが、見事に辻褄が合う物語になっているところを熱弁されていました。
君の名を始め、新海監督の映画は災害をテーマとしており、人知の及ばない厄災から立ち上がる人々の姿を描いています。
日本が世界に胸を張れるものの一つに、こういったアニメ映画があることは間違いありません。
新海映画の元になっている部分は、日本人が持つ先祖伝来の自然に宿る神々への怖れである部分は、自分の心の中にある思想信条と一致します。
本日は素晴らしい講演会にお誘いいただき、中央大学関係者の方へ心から感謝申し上げます。