おはようございます。新宿区神楽坂で研修&カウンセリングの事業を営む ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
さて、「男と女の心理学」のシリーズ第13回目です。
姑(しゅうとめ)との折り合いで悩む妻のケースです。
このシリーズの1回目から12回目(10回目は本の紹介)をご覧になりたい方は下記をクリックしてお読みください。
1回目
2回目
3回目
4回目
5回目
6回目
7回目
8回目
9回目
11回目
12回目
2011年9月8日ヒューマン・ギルドの「勇気の伝道」コラム 第27号
岩井俊憲の「愛と結婚についてのケース・スタディ」(23)
―「姑(しゅうとめ)との折り合い」
結婚していると、相手との関係がよくとも、その親との関係で困ることがあります。
次の文章は、拙著『ものの言い方ひとつで自分も周りも幸せになる大人の心理術』(明日香出版社、書籍版は絶版、電子書籍)でも紹介した嫁姑問題のケースです。
・・・・・引用開始・・・・・
澄代は、大恋愛の末、裕雅と結婚した。ところが、姑の晴子との関係は最悪だった。
近所に住むのをいいことに、合鍵を持ってしょっちゅう澄代と裕雅の家に留守中でも出入りしては、勝手に片づけをしたり、物を買って据えつけたり、孫が生まれてからは、アトピーで食事の制限があるのに、与えてほしくないものを与えるなどしていた。
澄代は、夫の裕雅に了解なく息子夫婦の家に出入りしないこと、息子の裕志の体によくないものを与えないこと、それらができないならば合鍵を返してほしい旨晴子に伝えるように頼んだ。
けれども、ある晩は、「ママの機嫌がよくて、気分を悪くしてはいけないと思って切り出せなかったよ」と言うし、また、次の機会に希望を託していたら、「今日は、ママの機嫌が悪くてとうとう切り出せなかったよ」と、まったく頼りにならないマザコン男であることが分かり、そんなやり取りの連続で夫婦仲もおかしくなって、とうとう離婚するに至ったのだ。
・・・・・引用終わり・・・・・
あなたが晴子の立場だったら、離婚に至る前にできることは何だったと思いますか?
夫の裕雅の立場なら?
対応策をそれぞれ3つほど考えていただけますか。
2011年9月22日ヒューマン・ギルドの「勇気の伝道」コラム 第28号
岩井俊憲の「愛と結婚についてのケース・スタディ」(24)
―「姑(しゅうとめ)との折り合い」についてのコメント
さて、前回は、嫁姑問題がこじれて離婚に至った夫婦のケースでした。
合鍵を持っていて、留守中に息子夫婦の家に出入りし食事制限が必要な孫に望ましくないお菓子を与える姑のことで妻は悩んでいました。
夫に頼んでも、姑の機嫌が気になり何も言えない夫に愛想を尽かし、妻は離婚の道を選んだケースでした。
この物語を振り返ると、近くに住んでいるからといって、合鍵を渡すのがそもそも安易だったようです。
また、最初から夫がマザコンだというのはわかっているので、夫に鍵を返してもらうように頼むのも間違いです。
3つほど方法があったかもしれません。
(1)夫同席のもとで妻から姑(舅が同席すればもっとよい)に対して鍵の返還を迫る
(2)同じく夫同席のもとで夫の両親が揃ったところで合鍵の問題で困っていること、子どもへのお菓子の与え方について夫婦の見解を示し、それでも守ってもらえなければ、今後の関係を制限する
(3)(2)の変形(話し合いを持つことまでは一緒)で、家の鍵を付け替えることによって、困っていることをきっぱりと表明する
ヒューマン・ギルドの会員で、妻の立場にある多くの人ならば、夫が姑に対して要求できなくてすごすごと帰ってきたら、「今からもう一度行きましょう」と要求しに行くか、そもそも合鍵を作らないと思います。
私は、この程度(とあえて書きます)の嫁姑問題で離婚に至るのは、世代間の問題でなく、夫婦間の問題であるように思えてなりません。いかがでしょうか?
◆ヒューマン・ギルドからメルマガを無料でゲットするには こちら から
◆プレミアム会員になるには ここ から
<お目休めコーナー> 6月の草花(16)
(クリックしてね)