アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日のブログにこんなことを書いていました。
実際のカウンセリングにおいて【繰り返し】【明確化】を乱発すると、東京都知事選に立候補して話題になったS I 氏のようなタイプのような人は、「そこのところは、今言ったじゃないですか」とか、「そんなことは、自分でもわかっています」と確実にぶち切れられます。
お分かりだと思いますが、任期満了目前で市長を辞任して都知事選に立候補、結果的に165万8363票を獲得し、現職・小池百合子氏に次ぐ2位におどり出た石丸伸二氏のことです。
「政治屋一掃」を掲げ。安芸高田市長時代に市議たちとの対決で人気を集めたように、既存の政治家と徹底抗戦する姿勢と、SNSを駆使し、若者の支持を集めたやり方で選挙戦に新たなモデルを生み出しました。
AERAdot.(2024/07/20/ 16:00)に大谷百合絵氏が「『対話ができない男』石丸伸二ができるまで 安芸高田市議が証言『就任当初は攻撃的ではなかったのに…』〈ニュースふり返り〉」で次のような結論を書いています。
「今後、石丸氏のような『劇場型首長』が現れたとき、トップとしての資質をどう評価すべきなのか。試されているのは、われわれ有権者だ」
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https://dot.asahi.com/articles/-/228627?
私の結論は、(1)トップ(宰相)の素養は「帝王学」を身につけていることであり、(2)トップを含むリーダーが備えておかなければならないのは「人間力」だと思っています。
(1)トップ(宰相)の素養としての「帝王学」については、2022年3月29日付けブログ プーチンは帝王学を学べ!:桜と雲のコントラスト写真と共に(https://blog.goo.ne.jp/iwai-humanguild/d/20220329)に次のように書いています。
私は、トップリーダーならば最重要資質としての人間学として「帝王学」を学ぶ必要があると提言しています。
財界評論家の著者、伊藤肇氏は安岡正篤(やすおかまさひろ)氏の弟子でもあった人で、人間学(伊藤氏によれば「上に立つ者がどうしても身につけておかなければならない学問」、「権力の学問」であり、「エリートの人間学」)としての「帝王学」を3つの柱で表しています。
(1)原理原則を教えてもらう師を持つこと
(2)直言してくれる側近を持つこと
(3)よき幕賓(ばくひん)を持つこと
(注)「幕賓」というのは、客分、顧問、パーソナル・アドバイザー
さらには、(2)トップを含むリーダーが備えておかなければならないのは「人間力」を備えたリーダーの特質」として次の5つをあげております。
1)志を持っている
2)言行一致している
3)人々の信頼を確保している
4)変革への強い意志がある
5)勇気がある
私はアドラー心理学カウンセリング指導者でもありますが、中小企業診断士歴50年の経営コンサルタントでもあり、多くの一流経営者にも接しており、『経営者を育てるアドラーの教え』(致知出版社)という著書もある人間ですので、帝王学やリーダーの人間力について的外れなことを語っていないはずです。
さらには、SNSを通じて一時的な興奮を掻き立てる劇場型の興奮の持続時間が1か月も続かないことを知っているからです。
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