おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒュ.ーマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日の18:30からの羽生結弦選手の記者会見をカミさんと各局をハシゴしながら観ました。
インタビューの前に自ら手を挙げて「ネイサン・チェン選手、本当に素晴らしい演技でした」「氷を作って下さった方々に感謝したい」と冒頭に賛辞と感謝の言葉から始まりました。
政治記者たちには「質問」と言いながら自分の意見を言う人が多い傾向があるのですが、スポーツ関係の人には回りくどい質問をしない人たちが多かったので、羽生選手は存分に自分の発言ができた感じでした。
会見で私のヒットは日本テレビの辻岡義堂アナから「挑戦とは何か」を問われた羽生選手、「きっと、僕だけが特別なのではない」と切り出し、「何一つ挑戦じゃないことなんて、存在しない」と自らの考えを明かし、続けてこう語りました。
「きっと別に僕だけが特別だとは何も思ってなくて、別に王者だったからとかじゃなくて、みんな生活の中で何かしら挑戦してるんだと思います」
さらに「それが大きいことだったり、目に見えることだったり、報道されることだったり。それだけの違いだと僕は思っていて、それが生きるって事だと僕は思います」と断言しました。
「みんな生活の中で何かしら挑戦している」に続いて「何一つ挑戦じゃないことなんて、存在してないんじゃないかな」、これは名言です。
そして、五輪2連覇中のディフェンディグ・チャンピオンだったことから「守ることだって挑戦なんだと思うんです。だって守る事って難しいなって思いますし、大変なんですよ、守るって。だって家族を守ることだって大変だと思いますし、何かしらの犠牲だったり時間が必要だったりもしますし」
羽生選手はずっと、自分だけでなくファン、さらには視聴者、国民を代表しての発言であることが特徴です。
羽生結弦、4回転半への飽くなき挑戦でもう1つ印象に残ったのは「僕の心の中にいる9歳の自分が跳べとずっと言ってた」「最後に壁の上で手を伸ばしていたのは9歳の俺自身だった」。
スケートの原点である9歳の自分が現在の自分を勇気づけ続けていることが明らかになりました。
羽生結弦選手がアドラー心理学を学んでいるのかどうかはわかりませんが、アドラー心理学の共同体感覚と勇気づけを体現しているのは間違いありません。
最後に読者のあなたへの質問です。
現在のあなたを勇気づけているのは何歳のあなたですか?
その時期のあなたは、あなたにどんな勇気を与え続けてくれているのですか?
ついでです。
昨晩の21:00から配信のYou Tube「アドラー心理学専門チャンネル/ヒューマン・ギルド では「『嫌われる勇気』の【トラウマは存在しない】ってアドラー心理学の定説なの?」の問いに答えて「トラウマは存在する」ことを論証しました。
https://www.youtube.com/watch?v=l9-hSF7igcY から入ってご覧ください。
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