おはようございます。
アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
「副業」をテーマに今まで5回書いてきました。
今回が最終回で、「まとめ」をします。
ややメモ書きの酔うようですが、次のとおりになります。
1.大企業での副業についてのスタンスは、5割が容認している。
2.副業については、メリットとデメリットの双方がある。
3.副業を支援する組織もある。
4.副業を積極的に受け入れる自治体もある。
5.副業をより促進しよう!:生涯貢献人生のために
1.大企業での副業についてのスタンスは、5割が容認している。
日本経済新聞 2019年5月20日に「大手企業の5割が副業解禁」の記事が載っていました。

左側の円グラフをご覧ください。
https://happy-apartment.com/side-job/fifty-percent-of-major-companies-are-closed-off/
2018年のリクルートキャリアの調査では、「副業を容認している企業は3割程度(前年2割)で、禁止している企業はおよそ7割」だったことから比べると、かなり容認されるようになっています。
2.副業については、メリットとデメリットの双方がある。
図の右側をご覧ください。
副業を認める回答であった大手企業94社に副業のメリット(複数回答)では、次のとおりです。
「社員の成長やモチベーション向上につながる」(76.6%)が最多。
「社員のセカンドキャリアの形成に資する」(45.7%)などが続く。
社員側からすると、副業に取り組むメリットとして
(1)収入がアップする。
(2)知識とスキルが広がる。
(3)自分のリソースをもとに他の分野で貢献できる。
も考えられ、そのことで本業にも相乗効果があるかもしれません。
ただ、デメリットもあります。
企業が副業を禁止する主な理由として次の3つがあります。
(1)社員の長時間労働を助長する(44.8%)
(2)労働時間の管理が困難(37.9%)
(3)情報漏洩のリスク(34.8%)
3.副業を支援する組織もある。
「あなたのスキルがつなぐ、地域貢献副業プロジェクト」と銘打ってインターネットを活用した総合人材サービス業の 株式会社スキルシフト は、積極的に地方貢献副業プロジェクト「Skill Shift」の運営を行っています。
4.副業を積極的に受け入れる自治体もある。
広島県福山市のケースをご紹介します。
次の2つをご覧ください。
・兼業副業、広島県福山市の事例を大学院が検証へ: 日本経済新聞
・戦略推進マネージャーの活動実績について - 福山市ホームページ
5.副業をより促進しよう!:生涯貢献人生のために
副業に対するイメージは、(1)人材の流動化を促進し、(2)イノベーション効果が期待できる面があるのですが、現状では制度は整っていても、副業自体が促進されにくいところがあります。
副業が進みにくい背景として(1)マッチングの困難さ、(2)受け入れ態勢の未整備、(3)兼業・副業への偏見があり、中小企業での兼業・副業の受け入れは5%程度のようです。
*「兼業・副業による人材受入れニーズ調査報告書」(経済産業省関東経済局、2018年実施調査)
しかし、定年を65歳に延長する機運が高まっていますが、その後の人生を20年生きるにあたって、「稼ぐ」だけでなく「貢献する」人生を選択する準備をしてもいいのではないでしょうか?
「あまり必要とされていない組織で理不尽な働き方をしたり、暇を持て余していたりするよりは、自分のリソースを生かせる場で貢献することを選ぶ方がより輝かしい人生になるのではないか」ということが、私が副業を勧める理由です。
(クリックして勇気づけを)
<お目休めコーナー>12月の花(14)
