アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
一昨日のブログでハイブリッド(多元的)な学びの機会についてお伝えしました。
多元的の意味は、学びの方法だけでなく、学びの基盤についても言えることです。
私は大学時代、経営学を勉強していました。
そして、ビジネスの世界を生きて、中小企業診断士の資格を取り、その後、アドラー心理学の世界に入りました。
それまで培ってきた知識と経験からアドラー心理学がものすごくわかりやすく感じました。
その時、一番私の心に残ったのはアドラー心理学の目的論でした。
ビジネスの世界にも目的があるように、人間の行動に目的があることが腑に落ちました。
さらに私は仏教の勉強もしていました。
この仏教がアドラー心理学と親和性があることもうれしく感じました。
私の多元的な学びとは、アドラー心理学のアイデンティティを持ちながらも、その支えとして経営学と仏教とかかわり続けたのです。
1つの例を申し上げます。
心理学の世界の人はあまりにも目的と目標の違いについてわかっていないと思うことがあります。
それはゴールを目的と訳していることです。
「不適切な行動の4つの目的」という表現を見ることが多々あります。
ゴールは厳密に言えば目標であって、目的ではありません。
目的はパーパスです。
パーパスとゴールは明らかに違います。そのことについて過去のブログに書いていますのでご参照ください。
■2019年7月2日付けブログ「【目的】と【目標】の違いを知らない人が多すぎる」
https://blog.goo.ne.jp/iwai-humanguild/d/20190702
また私は、今回の命拾い体験を振り返ってみると、アドラー心理学も支えになりましたが、仏教を学び信仰していたことがとても大きなっ心の支えになりました。
私にとってアドラー心理学、経営学、仏教は、多元的な私のペースです。
3つの、多元的(ハイブリッド)の学びの基盤について申し上げましたが、2つあるだけでも効果がまるで違います。
私は音叉による共鳴現象のたとえを使います。
Aの学びと、異質なBの学びを照らし合わせたとき、この2つが共鳴現象を起こして、何か新しいものを創造する力になります。
多元的な学びは知識を知恵とし、そして共鳴する新たなものを生み出す効果があるのです。
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