我が家の小さな庭の中でも、今まで色の無かった花壇などにも、次々に花を咲かせて来ており、確実に、「春」を感じるようになっています。
この「木瓜」は、まだ肌寒い頃より咲き始めていたが、最近の花色が鮮やかに見えるのは、私の春を待ち望む感情移入の為なのでしょうか・・・・
3月初旬に物理的にも精神的にも解放された以降、この作業が終わるまで・・・と、脇にどけていた様々な事の対処を始めた。
まず、知人(現在、病の為に自由な行動が出来ない状況にある)から依頼されていた「ガラケーケイタイ」の購入が可能かどうか、私の地元にあるDショップに出向き機種(ともかくガラケーだから)が購入可能かどうかの確認をする。
それから資料を持って知人宅を訪ね、了承を得て「委任状」を書いてもらい、その委任状を持参して、再び我が地元のDショップに行った。
その店舗では、第三者である私が新規契約をするのはかなり難しいとの説明を受けた。
で、その内容をよく検討した後、今度は、も一度知人の地元にあるDショップに予約を取って行ったところ、結論としては、私が代理で契約するのは「法律的に不可能」という回答だったのだが、私自身としては、この件に関しては理解しつつも、でも、文句(と言うより捨て台詞的)の一つも言いたくなり、「要は、動けない知人が緊急の場合に連絡を取りたいからというケイタイさえ購入出来ないという事ですよね。納得しました、知人には、誰にも連絡できないまま死亡に至ることも考えろと伝えます」と言い放ち店を出た。
まぁ、大人げないと思うけれど、何か言いようのない怒りを感じた訳で・・・ま、そういう事。
知人には、もう私に出来ることは無いので、介護を依頼している先のケアマネさんと、出来る範囲の最良の方法を選択するようよく相談してと伝えて帰宅したのだが、良い結果が出なかったという事に疲労感を覚える。
翌朝、昨日に初めての町中(知人の住む町)でDショップを探し歩き回った為に、痛みのある足腰を庇いながら朝食を済ませて、次なる案件である友人に電話をしたが、「この番号は、只今使用されておりません」、というアナウンス、えっ?、えっ?、えっ?
今までは「只今電源を切っているか電波の届かない場所・・・云々」とアナウンスされていたのに、どういう事?
時計を確認すると現在午前9時前・・・急遽、今出かけようとしていた甥の車に最寄り駅まで便乗し、町の友人宅へ駆けつけた(電車と徒歩で数十分)。
ドアベルを鳴らし、その上にドアをどんどんと叩いたらドアが開いて、多少熱があったので今まで寝ていたという友人がそこに立っている・・・で、私が最初に発した言葉は「どうして電話が繋がらないのよ!」。
友人ポカンとしてた顔をして「え~、電話が通じないの~?そう言えば、最近電話がなかった」と宣う。
「貴女、自分からは電話もしなかったの?」と問うと、「こちらからは電話が出来たから」とか言うので、実際に友人の電話をかけてみたら、「このモバイルは・・・云々」と表示されるので「これで通じた訳?」と問い詰めると「そんなの知らない」と答えるのみ。
私自身では、もう友人はかなりボケが来ていると理解しているから、その返事に当惑することは無いが、外界との唯一の連絡網であるケイタイ(友人もガラケーだ)が通じないのは、誰が一番困るかってことをもっと認識しろ・・・と友人にやかましく注意した。
友人は、明日に販売店に行くと言ったけれど、それも怪しいと私は思っている。
続けて起きたこれらの出来事は、私にだって起こり得ることであり、他人事として放り投げることは出来ないとは思っているが、だからと言って、私自身が出来ることには限界もある。
「春近し」の為か、ここ数日、毎日のように雨が降っている。
その雨音を聞きながら、PCに向かって気分転換をしているが、何ともやるせない思いを払い退けられない私もいる。