レストランへの近道にと通り抜けた「楽寿園」だが、常は、三島市民の友人が貰っている無料入園
券を使っていたので、入園料(300円)は、ここ数年は、一度も、払ったことが無いかも知れない。
11月23日、勤労感謝の日で休日であるが、私にとっては、毎日が休日であり、労働日であり、殆ど、平日も、祭日も、土曜日も、日曜日も区別はない。
会うつもりで予定に入れてあった大阪の友人から、23日という指定が来て、さて、他の仲間に連絡すべきかどうか・・・悩んでしまった。
まだ現役で働いている人、休日でお孫さんを預からなければならない人等々、休日が忙しい人の方が多い。
最近の私は、どうも、決断力が鈍ってきている・・・皆の気持ちが分からなくて、自信が持てない。
ぐずぐずと迷っていた時に、偶然に、その仲間の一人と出くわした。
結論から言えば、彼女に話した事によって、電話網が機敏に働き(全員ではないが)、4名が集う事になった。
待合せ場所に、それぞれが、笑顔で近づいてくる姿に、早く決断すべきであったと反省をする。
レストラン(私が、三島では、唯一、安心できるところで・・・)の窓際に陣取って2時間余、話に花が咲き、実が生り、種が落ちて芽が出る程に、いろいろ語り合い、私の不安は払拭できた。
この仲間は、私が東京に出る前、ほんの一年間、職場を一緒にしただけで(他の人も2年間位しか、その職場に居なかった)、36年か37年間の、つかず離れずの仲間だ。
独身でいたのが、結婚し、子供を育て、孫の顔を見、舅や姑・自身の親も送り、諸々の出来事に悩みながらも、漸く、自分自身の時間を確保してきた友である。
何年も、声を掛け、お茶を一緒にしても、どうしても馴染まない人もあるのに、短い付き合いの中に、何に引き寄せられたのか・・・定かではない。
この年になっても、出会いの不思議に感動すら感じている。
何時とは決められないが、大阪の友のところに、皆で行こうという希望のような約束をして、それぞれの家路に着いた。
「楽寿園」の紅葉も、雨に洗われて、一層の、メリハリを見せてくれている「もみじ」
「京都へ行かなくても良いよねぇ」・・・と、友は言うが、「究極の郷土愛」の現れ?