花が小さくて、侘しい「秋海棠」しか咲いていなかったが、この雨で、すこし力を貰ったのか、見て楽しめる位の花が付いてきた
三島宿にて「モーニングセット」 由比宿にて「韃靼そばと桜エビかき揚げ」に「お約束ビール」 薩唾峠からの富士(広重版画)
9月4日、三島に住まう友人から、富士山の写真展に誘われた。
友人の家は、それこそ、「窓を開ければ富士が見える」という環境にある上に、「富士山」に関する、絵画展や写真展など、マメに観賞するくらい「富士山好き」の友人だ。
私自身は、時折仰ぐ富士山が、思いもよらない姿であったりすると、「あぁ、いいなぁ・・・」と感じる程度で満足しているから、わざわざ、写真展などへ出かける事は、あまりない。
でも、何か刺激が必要と思っていたところだったので、「はい、は~い」と、お誘いに飛びついたという訳である。
本日の目的地は、「静岡・伊勢丹会館」の展示場であったが、この友人、時間を無駄にしない人で、「JR新富士駅」で展示されている「富士にいる野鳥写真展」と「由比・広重美術館」に寄り、続いて、昼食を、由比の「桜エビかき揚げと韃靼そば」を味わい、最後に、伊勢丹会館の「富士山写真展(NHKが協賛していたような)」の充実コースとなっていた。
はっきり言って、私には、ちょいとシンドイ気がする。
時間的にハードということでなく、精神的に消化できない気がするのだ。
友人との時間消化の仕方は、知り合った遠い昔から違っていて(どちらかと言えば正反対で)、ともかく出かけた以上は、出来る限り見逃したくないと思う友人と、一つ目的を果たしたら、後は、ぼーと、珈琲を味わっていたい私なのに、数十年来、付かず離れずの付き合いをしているのだ。
そっと、言わせて貰えば、私自身の思いは、多少、抑えてはいるつもりではあるが・・・でも、不愉快でないから、続いているのだろうと思っている。
で、「東海道中膝栗毛」と言っても良いような今回のドライブ(友人が運転)の顛末を、笑い話としてご紹介したい。
静岡市内に車で入ると、私には、「ここはどこ?私はだあれ?」で、全く、現在位置が分からない。
友人も、静岡に来る度に迷うと言いながら、右折、左折を繰り返しているので、なおさら、私には位置不明になってしまう。
友人の車にはナビも付いているが、使い方が判らないと言って、宝の持ち腐れになっている。
私に、行先表示板を見てくれと指示されるが、私のメガネは、至近距離しか判断できなくて、走行しながらでは読み取れない。
結局、かなり、伊勢丹から離れたパーキングに車を入れた。
友人が、パーキング内で、車を操作している間に、私は、従業員に、伊勢丹までの道を教えて貰っていた。
そんなこんなで、写真展開催場に、無事、到着したのだった。
問題は、帰り道なのである。
今思えば、写真展会場からでてから、角を曲がるのが、一つ、早かったのだと思うが、全く、パーキングが見つからない。
勿論、パーキングは友人に任せてしまった私の過失ではあるが、私の脳細胞には、パーキングのカタチが、まるっきり、インプットされていないのだから、探しようがない。
パーキングに電話をしても、「使われておりません(落ち着いたところで、よく見たら、市外局番に余計な数字を付けていた)」というのみで、なによ~これ~状態なのだから、もう、友人は、パニック気味になっている。
ともかく、傍の店(本屋さんだった?)に飛び込んで、パーキングの所在地を検索して、地図をプリントアウトして貰い、ようように辿り着いたという次第で・・・疲れました!
友人は、さかんにお詫びを言うが、「いやいや、旅は回り道が楽しいよ」と、ホント、私自身は気にしていないが、友人は、かなり、ショックだったようだ。
しかしながら、最近の我らがお出かけは、多分に、この気が見える事が多くなっていると思う。
これまで、たいした事故にも遇わずに来ているが、友人も私も、そろそろ、何かと注意が必要かも知れないな・・・と実感した「東海道中膝栗毛」であった。