「十二単」の花が、今年も、きれいに咲いてくれました。
民放TVを見ていると、それこそ、朝から晩まで「アンチエイジング」のコマーシャルばかりで(という事は、私が、朝から晩までTV漬けだという事よね!)ウンザ~リしているのが本音である。
まるで、「老いの姿」はミットモナイ!と否定しているかのようだ。
人間誰しも老いるもので、皺・白髪を伴うのは、人生に於いて当然の経過だと、私は考えている。
だから、恥ずかしいものでも、ミットモナイものでもない、生を貰い今日まで生きた結果が、皺・白髪であり、何がミットモナイなどと、日夜、叫ぶのか・・・むしろ自慢したい位だと思っている。
が、世間ではそうではないらしく、「お肌艶々」「皺伸ばし」「白髪染め」などの宣伝文句に、国民皆が(スミマセン、少し誇大表現です)踊らされているかに感じるが・・・
ともあれ、私、「アンチ・アンチエイジング」だと大いに自己宣伝して(本当は面倒くさいからだが・・・)、会社勤務を辞めた段階で、「白髪染め(30代から染めていた)」を止め、「顔面スッピン」でいる事を選択したが、周囲には、すんなり、受け入れて貰えない雰囲気もあった・・・でも、私はそう決めたのだから、その姿で、その後の10余年間を過ごして来た。
先日、ちらっと見た新聞(毎日新聞:くらしナビ欄)で「グレーヘアで自分らしく・すてきにエイジング」の文字が目に留まった。
読んで字の如く・・・ここ数年、グレーヘアをポジティブに捉える女性が増えていて、「年齢を感じる」「見た目が美しくない」など否定的だったイメージが「自然な事だと思う」「素敵だ・美しい」と肯定的に捉える割合が増えてきたのだそうだ。
何と、我が10年に及ぶ「アンチ・アンチエイジング闘争」は、ようやく、今、陽の目を見ようという段階に入ったのかと感無量であるな(ま、私の成果ではないけれどね)。
何よりも、「白髪になる」というのは「見た目が美しくない」のではなく、「自然な事だと思う」と考える人が増えてることが嬉しい・・・そう、自然な姿なのだもの。
このように留飲を下げている私だが、しかし、記事の続きには、こんな文章もあった。
「メークもポイント・・・髪色となじみのいいベージュ系の口紅やグレー系のアイブローを薦める云々」だって!
いかに自然体グレーヘアがイイとは言っても、「顔面スッピン」はオススメではないようだ。