畑に通う道筋に、もう、十年以上更地になっている場所がある。
誰かが鉢植えの苗を捨てたのか、また種が風に乗って着地したか(ちょい無理筋?)うっそうと繁茂する雑草の中に、毎年花を咲かせる「おしろい花」の優しいピンク色に心が和む・・・昨年、種を採って我が家の庭に蒔いたけれど、まだ、花は咲いていないが、どんな色に咲くのか楽しみにしている。
7月11日から19日まで、家の周りと畑の草取りに終始した、と言っても、毎日午前中の2時間程であるが・・・
別にキチンとした計画もない、その日その日の出たとこ勝負で・・・まず、「紫陽花」の剪定と周囲の草刈りから始まって、屋敷内にある小菊の花壇では、「菊」をかき分けかき分け、菊の茎より背丈が大きくなった草を引き抜き、ついでに、その横に植えてある草に埋もれた「コンニャク」を救い出し、その手で「山アジサイ」を植え替えた。
そして、次は畑である。
畑一面、最長丈50cmはあろうと思われる雑草の、さて、何処から始めようかと眺め回して見るが、ま、どこから始めようが、最終的には全部する事になるのだし・・・と、太陽を背に作業ができる場所から始める事とした。
太陽が背中をじりじりと焼くように熱くなり、汗が流れ始まると、どこからか「ぶよ」が集まって来て、目の回りを飛び回るのに耐えられなくなって本日の作業を終了、大体、一時間半から二時間くらいで、畑、四分の一の草取りが済んだ、つまり、畑全体の草取りに4日は掛かるという事。
畑が半分程終わった時点で、何となく雨が降りそうで、出掛けるのを躊躇して出遅れたので、その日は、庭の、あまり人が歩かない通路の草取り(本来は姉の担当区)をした、でも、イイ加減だから、すぐに伸びて来るだろうが、取り敢えず、お盆までは大丈夫だろうと思う(我が家の上方に地区のお墓があって、お盆には地元民が墓参りに来るので、其の対策としての草取りという訳、見栄です)。
で、本日(19日)午前4時過ぎに目覚める。
8日間続いた草取り作業に、さすがの私の気力も萎えて来て(体力はまだ残っているようだが)、あぁ、今日は止めようかなぁ・・・なんて思いがチラリ、でも、後一日作業すれば、一応(一部、意図的に手を付けない所がある)、畑での作業は終わるしなぁ・・・なんて思ったり、ぐずぐず考えてはいたが、やっぱり、無視するのは出来ないと決行とする(大袈裟でゴメン!)、通常の午前6時半まで待っていると嫌になってしまいそうで、ちょい早いが、午前5時半に畑に出向いたが、すでに、畑は太陽が光り輝いているではないか・・・あぁ、暑くなるなぁ、早めに上げよう・・・と、手早く(イイ加減とも言う)草刈り鎌を振るう。
やれやれ、終わった!終わった!と心密かに歓声を上げていたところに、お犬様の散歩で地元同級生が通り掛かり、「おはよう」と言って通り過ぎようとするので、「ねぇ、畑が綺麗になったねって誉めてくれないの」と催促すると、「3日もすれば元に戻るよ」と、全く愛想も何も無い応答だが、まぁ、ホントのところ、3日で無くとも1週間もすれば、またまた、「草畑」に変身するのは、十分「想定内」の事である。
帰宅しようと思って、あれ?「ねじり鎌」はどこにやったかな?と気が付いた。
が、畑中、捜しまわったけれど見つからない・・・捜しまわるのは毎度の事とはいえど、失くした事は無かったのに・・・でも、もう探す気力もない。