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再びリモート番組の音声について

2020-06-17 00:00:00 | ノンジャンル
 プロのカメラマンはオートフォーカス、オート露出などの自動的にセットされる機能は基本的に使わず、すべてがマニュアル操作ではないかと思います ( カメラマンの事は良く知りませんが、少なくともフィルム時代はそうだったと思う )。

 音の世界もそうです。 一般人が失敗なく録音するために、オート機能が付いています。 IC レコーダーはじめビデオカメラの音声などには、オーバードライブを防ぎ入力を抑え歪まない様にリミッターが付いています。 正しい距離とレベルで録ればリミッターが掛からない自然な音で録れます。 勿論少しぐらい掛かっても違和感はありません ( 因みに、トラックダウンではボーカルに 3 ~ 4dB ぐらいは掛けるでしょうか )。

 逆に離れ過ぎると SN が悪くなる。 大音量だったり、対象までの距離が近過ぎると、リミッターが働き歪を抑えると同時にふんずまった音にしてしまいます。 録音後の修正は不可能です。

 リモート番組の音はふんずまった音が多く、それを OK にしてしまうスタッフには疑問を抱きます。 プロの音は自然な音です。 リモート番組の音が全て悪い訳ではありませんが、私の感覚では、合格点をあげられるのは 40% どまりです。

 リモート番組の開始から数か月が経っていますので ( と言うかリモート中継は元々あった訳ですが、リモートのウェイトが重くなってきて荒がより目立つ様になっただけ )、アイデアや技術力が少しづつ進歩してリモート番組である事を忘れさせる様な番組もあります ( 少ないが )。 額縁的な映像をもっと自然に溶け込ませる技術 ( 背景技術 ? ) はないのでしょうか ?。

 もし、それらの映像や音声の不自然さが無くなれば、大掛かりなセットやスタジオがなくとも、アイデア次第で番組が作れる新時代が来るかも知れません。 コロナ禍を逆手に取って、テレビ業界の重厚長大的志向を、新しいスタイルでぶっ潰す事も可能な時代が来ているとも思われます。

 4K , 8K 等と更に重たい方向へ進もうとしている、放送業界 ( 特に NHK は煩い ) もう一度立ち止まって 「 何が求められているのか 」 を考えて見る必要があるのではないでしょうか ?。 少なくとも女優さんには歓迎されないでしょう。 何よりもコンテンツ力を磨く事が一番だと思います。


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