見もの・読みもの日記

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深川八幡祭り2023

2023-08-14 14:04:05 | なごみ写真帖

 富岡八幡宮の例大祭「深川八幡祭り」、昨日8月13日は53基の神輿が繰り出す「各町神輿連合渡御」が行われた。本来、本祭りは3年に一度なのだが、新型コロナの影響で、6年ぶりの本祭りとなった。

 私は2017年の春に門前仲町に引っ越してきて、その年がちょうど本祭りだった。転勤の多い仕事をしていたので、3年後もまたこのお祭りが見られるといいなあと思っていたら、6年後にめぐり合うことになって感慨深い。

 昨日は早起きしようと思っていたのだが、目が覚めたのは7時過ぎだった。長い1日になると思って、しっかり朝食を食べていたら、花火の打ち上がる音がした。あとで調べたら、神輿の出発にあたり、富岡八幡宮の前で「砂蹴り」という安全祈願の行事があるそうだ。「花火の合図と同時に砂山を蹴り崩す」というから、その花火だったのではないかと思う。急いで外へ出る。

 門前仲町の交差点の東側は、警察の大型車両が、がっちりガードをつくっていた。国会前のデモ警備みたいで笑ってしまった。

 鳥居の前でお祓いを受けた神輿がどんどん出発していく。今年は八幡宮のお膝元である「宮元」(富岡一丁目)が一番くじを引き当てたとのこと。祭礼の期間、門前仲町の交差点の北東に安置されているのは、この宮元の神輿である。

 富岡二丁目のガソリンスタンド前での豪快なおもてなし。

 前回(6年前)は近隣の地理がよく分かっていなくて、このへんで引き返してしまったと思う。今では江東区の地理がだいぶ飲み込めたので、木場駅前を通過し、大門通りを北上して、ずっと着いて歩く。木場の交差点近くでは「木場柏太鼓」の皆さんがおもてなし。道中、あちこちでお囃子や和太鼓が聴けて楽しかった。

 もちろん、水掛けのおもてなしも途切れなく続く。多くの家庭が、ビニールプールや収納ケースやポリバケツなど、さまざまな道具を「水桶」にして待ち構えている。トラックの荷台をプールにしている運送会社さんもあった。

 神輿の列は、大門通りから、江戸資料館通り・清州橋通りを西行し、清州橋を渡る。大通りあり、細道あり。個人の感想だが、橋を渡る神輿はカッコいい。そして箱崎のインターチェンジが近づくあたりで、私はようやく地元「永代二丁目南」(五番くじ)の神輿に追いついた!

 神輿は新川エリアで昼休憩となるので、私もいったん家に帰って昼食とする(疲れていたので茅場町から1駅、地下鉄で戻った)。

 昼時に激しい雨が降ったが、午後の神輿巡行が始まる時間には、また太陽が顔を出した。午後は門前仲町の交差点の西側も車両通行止めである。還御する神輿の列とすれ違いながら、私は永代橋を渡る。永代橋の西詰の五差路は、左右から高く吹き上げる放水の見せ場。ホースを持つのは若手の消防士さんが多いように思う。

 ずぶ濡れで意気上がる神輿は「まわせ、まわせ」の掛け声で永代橋へ。そして、いよいよ八幡宮へのラストスパートということで、女性を前に出したり、担ぎ手が全員女性に交代する神輿もあった。

 佐賀一丁目でトラックの荷台上からの水掛けを見ていると、突然、激しい雨。私を含め、多くの見物人がガソリンスタンドの屋根の下に集まって雨宿り。雨に濡れながら、半ばやけくそで神輿に水を掛ける人たち。

 その後も雨は降ったり止んだりで、傘を差したりたたんだりしながら、富岡八幡宮の前まで戻ってきた。このお祭り、最後も水掛けで締めるのである。お疲れさまでした。

おまけ:前日は、永代二丁目南町会のみなさんが、小型の太鼓山車を引いて町内を巡回するのに出会った。

 太鼓の上には、カミシモ姿で釣り竿を持った男子が鎮座している。浦島太郎だろうか?

 永代二丁目南町会の半纏(はんてん)は無地の青緑色。渋くて好きだ。八の字の鳩マークを背中につけているのは総代。青と白の派手な市松模様を着ているのは、神輿巡行の際も、旗を持ったりして、目立つところを歩く人。

 ふだんは絶対歩かないような距離を歩きながら、あ~ここも同じ八幡さまを信奉するエリアか!という不思議な一体感を得た。3年に1回、一体感を確認するにはちょうどいい範囲だと思う。むかしながらの祭りが機能している地域に住むのは楽しい。


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