京都では大分前から、夜間拝観の催しが行われていました。 3月の中旬頃に平安神宮の大鳥居から神宮道、ねねの道、二年坂、三年坂を経由して清水寺までの《東山花灯路》。 そして12月の中旬には嵐山・嵯峨野一帯で《嵐山花灯路》が開催されており、昼間と違った幻想的な京都が味わえます。
今回は奈良でも夜間拝観ができる事を知り、出かけてみました。
午前中は西ノ京の『秋篠寺』・『西大寺』・『薬師寺』そして聖徳太子ゆかりの斑鳩(いかるが)の里で『法隆寺』・『中宮寺』を参拝しました。 意外と時間がかかり東大寺南門駐車場に15時到着。 明るいうちに奈良公園を一回り散策。 南大門付近で鹿煎餅をねだる、人に慣れ過ぎた鹿を避け、他の所で静かに遊んでいる鹿を遠くから眺めた。
大仏池から正倉院そして二月堂へ歩を進めた。
大仏池から東大寺大仏殿と若草山を望む景色も、のどかで雄大な奈良公園を満喫できる。正倉院は工事中でした。 大仏殿の北側から二月堂へ向かう参道は土塀に囲まれた石畳の美しい小道で、のんびり散策にはピッタリである。
懸崖造りの『二月堂』は舞台からの奈良市街が一望でき、その眺めが素晴らしい。 3月には奈良時代から一度も絶えることなく続けられた伝統行事、修二会(しゅにえ)の一環である「お水取り」と「お松明」が行われ、その準備も進んでいました。
17時半頃からライトアップが始まり、冷え込みも増し、万全の態勢を整えた。
《しあわせ回廊なら瑠璃絵》は早春のこの時期に夜間特別拝観を実施して下さる『東大寺』・『興福寺』・『春日大社』と言う奈良を代表する三社寺を幻想的な光の道でつなぎ美しい瑠璃絵の世界に導いてくれるものです。
それぞれの社寺で手を合わせて頂くことで、心が洗われ、幸せが訪れることを、そしてその小さな祈りの数々が大きな平和の祈りとなって世界に届くように、瑠璃色の星がいつまでも美しく輝くようにと、願いを込めて実施したとの事です。 (パンフレットより)
夜参り提灯(ちょうちん)と言う、参加者全員が提灯を持って、なら瑠璃絵案内人の方の説明を受けながら会場内を散策するという企画もあり、夜で奈良公園に不慣れな方には本当に助かります。
私は東大寺大仏殿の西にある、仏教の戒律を授けるための場所で鑑真和上の来日を機に建立されたと言う『戒壇堂』を参拝しました。 ここには国宝の四天王立像(持国天・増長天・広目天・多聞天)が安置され、見学してきましたが、今にも動き出しそうな躍動感があり、夜間拝観の薄暗い照明で見るのは怖いですね。 悪い奴を踏みつけた立像ですが、四天王とも高さが160cm以上あり、大きさから言っても怖いですよ。
次に参道を春日大社に向かいました。 参道の両脇にある石灯籠には和紙が貼られ中に和ロウソクが灯され、ほんのりとオレンジ色に光り、雰囲気は満点でしたが広い参道には暗過ぎるように感じました。
写真撮影を目的に出かけましたが、大失敗。電池切れでした。 基本的な事で自分を怒るに怒れず、「味噌おでん」や「しあわせココア」など味わい帰途につきました。