素晴らしい風景!!

色々歩いた山や国内の風景等をご紹介いたします。

▲大日三山縦走▲

2014年07月21日 | 北アルプス

今回は新しく開通した圏央道から関越、上信越を経由し、北陸自動車道の立山ICを降りた。立山有料道路が6時開門で、それまで途中の道の駅で時間調整をした。                                              室堂までは入れないと思っていたが観光バスは室堂バスターミナルまで入れるのを初めて知った。                                    本降りの雨でありバスターミナル入口に横付けしてくれた。7時10分到着。                             トイレ、身支度を20分で済ませ7時30分出発。                          私は先に外に出て待機したが、濃霧で100m先が、やっと見える程度で、回りの山々は何も見えなかった。

今回の参加者は全23名。 いつも通り私は最後尾を担当。             濃霧の発生により休憩の都度、人数の確認を励行した。                        室堂の遊歩道は晴れていれば問題は無いのだが、今日の様に濃霧の場合、初めての方には特に注意をした。

みくりが池通過、7時45分。                                 今年は雪が多く、池の周りはまだ雪に覆われていた。

登り下りを繰り返す遊歩道を雷鳥平に向け進み、雷鳥沢ヒュッテ通過、8時20分。

雷鳥平にある雷鳥沢キャンプ場管理事務所のトイレを借り、10分休憩。 周りには残雪がアチコチに見られた。

浄土沢の木橋を通過、8時45分。

                                                                           少し行くと剱御前小舎への道と分かれ、新室堂乗越へは河原を更に進む。           本来であれば大日尾根は高山植物の多いコースなのだが、今年は雪が多く花は寂しかった。

浄土沢から新室堂乗越への取付き地点から急傾斜の雪渓にベンガラで道案内が記され、全員アイゼンを装着した。                                    常に使用する物でもないので、手こずっている人のお手伝いをした。9時雪渓登高開始。

大日尾根の新室堂乗越着、9時55分。                              きつい急登の雪渓であったが女性陣の粘り強さには感服しました。             尾根を西に進み、左手にはガスが消えると今歩いて来た雷鳥平やロッジ立山連峰が伺えた。

奥大日岳(2,611m)まではハイマツや雪渓の中を進み、これと言った危険個所は無かった。                                      それだけに好天であれば剱岳(2,999m)を眺めながらの稜線ハイキングであるが、今日は残念であった。

奥大日岳の最高地点は(2,611m)であるが、丁度その地点は称名川よりを巻いて最高地点を通らずに三角点のある山頂(2,605m)に向かう。                   尾根でありながら池塘がある。

山頂の狭い奥大日岳到着、12時。                                       周りは真っ白で何も見えない。記念写真のみ撮った。

奥大日岳までは以前に歩いた事があったが、この先大日小屋から称名滝までは初めて歩くコースであり緊張していた。                               アルペンガイドでは岩場の急下降、長いハシゴ、急な崩壊地が有ると記されており、厳しい尾根歩きを覚悟していた。

ところが現実はコースの不安よりも気象状況の急変である。                 ここまでも雨は降り続いていたが、この辺りから遠く雷鳴が聞こえラジオを点けた。「ガリガリッ」・「ガリガリッ」、ラジオと直に耳に入る雷鳴が段々大きくなり、こんな時に山頂や尾根にいるのは自殺行為に等しいと書かれた本の言葉を思い出した。        こんな時は一刻も早く最寄りの山小屋へ避難することであり、室堂へ引き返すよりも今日の宿「大日小屋」の方が近く前進するのみである。

きついが休憩は控え前進、急に雨粒が大きくなったと感じたら、何と5ミリ大の雹が合羽・岩・木々に当たり飛び跳ねていた。頭上でも雷鳴が鳴り響いた。          この場ではどうする事も出来ず、前を行く皆さんの様子を見ていたが頭の中はパ二クッていた。雹は数分で収まった。

ふと浮かんだのが、昭和42年の西穂高岳独標付近で発生した松本深志高校の落雷遭難事故。避難(下山)中のパーティーに落雷したのである。1人の人に落雷した電流が周りの人に飛び散る「側撃」を受け数名の死者が発生した事故である。

最近はストックを使用している方が多く、それに落ちないよう祈った。不安の余り大声で「間隔を空けて下さい~ッ」と叫んだ。

七福園付近に来たら雷鳴は消え、雨も落ち着いてきた。

                                                                        それまでは気持ち的に興奮して写真を撮る余裕も無かった。雷については皆と知識を高める必要を感じた。

そんな事で奥大日岳から七福園手前まで、どんな所を歩いたのか記憶にない。   中大日岳(2,500m)に向かう頃は、ガスも上がり周りの景色に目をやる余裕ができた。

大日小屋到着、14時40分。                                          雨はまた強くなり出したが、皆さん無事でホッとした。 

                                                                         雷の事を思うと、雨など何とも思わない。                              小屋に入り横になったら、何も無くて良かったとつくづく感じた。 夕食前に顔を出してくれた剱岳。

                                                                        小屋の西側にそびえる大日岳。

                                                                         夕食後はギターを作る職人さんであるオーナーが、下手だけどと言いながらギターで歌を聞かせて下さった。

 

 

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▲大日小屋から称名滝へ▲

2014年07月21日 | 北アルプス

北陸方面の天気予報も怪しい天気であったが、昨日室堂から入山。          大日尾根では大粒の雨に会い、また合羽や回りの木々、岩に当たって飛び跳ねる雹にも遭遇した。                                              おまけに頭上では雷鳴が響き渡り、一瞬どうなる事かと不安がよぎった。

一夜明けたら、雨は収まり、昨日は夕方にしか見えなかった剱岳(2,999m)も今日は朝から顔を見せてくれた。                          前日、終日合羽を着て雷鳥平から新室堂乗越までアイゼンを着用し雪渓の登高で体力的、精神的にも非常に疲れの様子が皆さんに見えた。

大日小屋の朝食は5時半。                                      その前の4時に起床し、昨日行けなかった大日岳(2,501m)へアイゼンとカメラだけ持ち目指した。

                                                                                                                            

回りの景色もスッキリ見えたり、一瞬にガスで消されてしまったりの繰り返しであったが、富山湾の方は明るく見えた。                           大日岳は小屋の北西側で出発4時35分、2つの雪渓を越えて4時55分に山頂に立った。                                           山頂には岩で守られた大日如来座像が祀られ山岳信仰の山を物語っていた。

山頂からの景色は、ガスの動きが無く、ほとんど展望は得られなかった。

5時15分小屋に戻り、順次食堂へ向かった。                      大日小屋は収容人員36名と言う小さな小屋で、我がパーティー23名がいたので、食堂も、ほぼ満杯状態であった。                                         昨日の夕食を疲労と体調不良で食べられなかった方も、今朝は完食されていたので安心した。

大日小屋出発、6時20分。小屋前で準備運動。                                                朝方の外気温は12℃前後と寒く、皆さん合羽を着用されていたが、自分はTシャツにアームウォーマーを付け歩いた。                                 天気は回復傾向にあり、天狗平や室堂への車道が確認できた。 

                                                                         道は大日尾根から南西方向にカール状の窪地を下り、薄日も差して来たので蒸し暑く参った。

水場を通過後、いく度も九十九折りに小さな沢を横切り、やがて広大なチシマザサの高原にのびる木道に出た。8時30分。

昨日の雨で木道は濡れ非常に滑り易い、不用意に出す1歩が危なく、小刻みに体重を足の裏全体に掛け慎重に歩くよう声掛けしたが、何人かは大した事なく、こけていた。

これは笑い事で無く、大日平山荘手前の木道脇で無線交信をされている方を見かけ、5人の中の1人が足首を固定していた。木道で滑ったようである。

大日平山荘到着、8時55分。                                トイレ休憩を含め大休止を取った。天気は夏晴れである。                  9時8分ヘリの音が聞こえた。山荘の上を旋回し負傷者のいる木道上部でホバリング、負傷者を収容後、富山市街へ飛び去った。

山荘にお礼の挨拶をして9時半出発。道は西方向に綺麗に整備された木道を進む。弥陀ヶ原・大日平の標示板通過、9時35分。

この辺りから大日岳を振り返ると下って来た斜面が綺麗にカール状になっているのが確認できる。                                  木道が終わると牛ノ首尾根(10時40分通過)の急降下が始まる。

雨の影響で岩、木の根、石、土の全てが滑り易くなっており、両側が切れ落ちたヤセ尾根の下りが続く。                                       ハシゴやロープが整備されてはいるが、初めて経験される方もおり、ゆっくり慎重に下って頂いた。

ザクロ谷と別れ、称名川への急傾斜を下り、猿ガ馬場の標示板が有る小広場を11時通過。その後は樹林帯の中をジグザグに下降し、

大日岳登山道入口に11時50分着。

ここは称名滝見学の一般の方々の往来もある道路である。               バスは右の駐車場で待機しているが、私達も称名滝を見に左手に進んだ。           水量の多い時のみに現れるというハンノキ滝が先に目に入った。

                                                                  進むにつれ湿った冷風を感じ、12時落差日本一(350m)を誇る大迫力の『称名滝』が見えた。

                                                                  雪解け水が豪快に落ち、滝壺は水煙の中である。                            この水が立山の美味しいお米を育むなど、富山県民の生活を潤す水資源になっているとの事です。  25分ほど見学し、12時45分バスに戻った。

バスは直ぐに立山吉峰温泉に向かい、汗流しと昼食を済ませ14時50分帰途に着いた。

 

                     

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