小正月(こしょうがつ)
は15日、正月納めもそろそろです。
1月15日を「小正月」といい、この日の朝には小豆粥を食べる習慣がありました。 古くは『土佐日記』や『枕草子』などにも、小豆粥を食べたことが記されており、これを食べて、その年の豊作を祈願したということです。
古来、小豆は米や大豆と共に、日本人の食生活に欠かすことができない穀物であり、また、小豆のような赤い色の食べ物は、体の邪気を取り払うと考えられていたため、めでたい日などに、赤飯として供されてきました。
ちなみに、1月1日から7日までを「大正月」・「男
の正月」(特に年男が大活躍するため)と呼ぶのに対して、1月15日は「小正月」とか「女
の正月」と呼ばれています。
正月中も忙しく働いた女性たちがやっと一息つける頃だから、そう呼ばれているようです。
女性の皆様、本当にお疲れ様でした。
神奈川県の大磯町では1月11日(月)に国指定の重要無形民俗文化財である左義長(どんど焼き)が行われました。 また、地方によっては、「なまはげ」・「かまくら」などの行事が、この1月15日に行われているようです。
旬の草花としては、年明けに咲く花のひとつとして蠟梅(ろうばい)
があります。 淡い黄色の小花が枝にいくつも開きます。 香りかぐわしく、新春のあらたまる気持ちに染み込むようです。
参考書籍 「日本人のしきたり」