新型車両の増強により、若干のダイヤ改正を行ったJR東日本。なかなか羽越線の高速化に結びつくものはないが、鉄道ファンの中では来春の改正に向けたニュースが話題になっている。
以前のこのブログ記事(2010年12月25日記事参照)で、交直両用の651系「スーパーひたち」のお古でいいから導入を期待する書き込みをしたが、それより新しい車両で同線を走るE653系「フレッシュひたち(写真上:2004年上野駅で))」の余剰編成が、来春にも羽越線「いなほ」に転用されるとのこと。
この列車は、常磐線の新型投入に伴い余剰となり、東日本大震災で被災したいわき・仙台間で運用されるはずだったが、同区間は復旧の見通しも立っていないということもあり、少し複雑な思いがする。
この車両、もちろん交直両用、端から耐寒・耐雪が施されているため、羽越線投入には全く問題ない。これが来ますかー!常磐線の近距離通勤特急とイメージがあり、シートピッチが狭いのが難点だが、あとは何編成が新潟に回されるかだなー。
これにより、130キロの営業走行可能なアルミニウム合金の車両が導入されることになるが、このメリットを連続享受できる区間が羽越線にどれほどあるかだ。羽越線の高速化には線形やポイント、駅ホームの改良などがなければ、いくら新型を投入してもなー。決して早いことがいいことでもないしねー。
ただ、「フレッシュひたち」の車体は編成により5色あるため、「きらきらうえつ」のド派手なラッピングとともに、「カラフル羽越線」として売り出しますかー。
(写真下:長年親しまれた「稲穂」に485系「いなほ」の光景、来年は見れるのでしょうか?2008年9月金塚・中条間で撮影)