「電氣ブラン」というと、電氣がブランとしているのかと人は思うのでしょうが、「電氣ブラン」はアルコールです。
父親が、倒れてから1年が経過しますが、弟夫婦が父親の荷物整理をしたところ、「電氣ブラン」が多量に出てきたということで、いただきました。
「電氣ブラン」は、浅草の神谷バーで明治の初めから供されていた、洋酒です。
ブランデーを元に、いろいろなハーブなどをブレンドした大変口当たりのいいアルコールです。
父親は実兄が昭和10年代に浅草近辺に下宿していた話をよくしていましたから、たぶん兄弟でその頃味を味わっていたのでしょうか。
昨晩、少しいただきました。
口当たりが良くて、飲み過ぎてしまう感じがします。
文明開化の当時は、「電氣」という言葉が、今でいう「IT」とか、「デジタル」の言葉に相当するのでしょうか、ハイカラな接頭辞だったのだと思います。
今晩は、文明開化の当時をしのんで、酔ってしまいましょうか。