村上春樹の本が良く売れているようです。
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「1Q84」が100万部突破(時事通信)
作家村上春樹さんの新作長編小説「1Q84」(全2巻)について、発行元の新潮社は9日、7度目の重版(8刷)を決めた。全国発売から12日間で発行部数は1巻56万部、2巻50万部の計106万部となった。同作品は発売前から注文が殺到し、品切れとなる書店が続出していた。前例のない売れ行きの理由について、同社は「村上氏への社会的関心が高まっていることと、発売前に本の内容に関する情報を一切開示しなかったことで期待が大きくなった」(広報宣伝部)と分析している。
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国際的にも評価が高い村上春樹の本ですから「ハズレ」はないと思いますが、しかし内容の手掛かりが全く無い本がこんなに売れるのが不思議です。私の場合、どんなジャンルなのかが気になって、ある程度内容が判らないと本が買えないのですが、「村上春樹の新作」というだけで買ってしまう人が多いのに驚きました。「若者の活字離れ」は、随分昔から言われていますが、この現象を見るとそうとも言えないのかなとも思います。もっとも、話題になっているので買ったけれど読まない人も結構いると思います。
またベストセラーには、時間の経過に耐えられないものもあります。もしかすると評判にはなったけど「実は駄作だった」という可能性もありますので、時間と共に評価が定まり、読む価値があると判断したら読んでみるという手もあります。その頃には文庫版で格安で読めるでしょうから一石二鳥です。話題に乗り遅れるのが嫌ならオススメしませんが。