FXの新しい候補F-15SEの価格が公表されたようです。
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ボーイング、F-15SEは1機1億ドル・販売パートナーの募集を開始へ(テクノバーン)
ボーイングが3月に発表したステルス性能を高めたF-15戦闘機の新型機「F-15 SE(Silent Eagle)」の販売価格を1億ドルとし、具体的な販売パートナー企業の選定活動に入ったことが5日までに明らかとなった。ボーイングでは主な販売候補国として日本、サウジアラビアなど数カ国の名前を挙げており、近く、対象国で販売パートナーを通した営業活動を開始する。
日本の防衛省は既に生産停止が決定した最新鋭のF-22の導入を米国に対して働きかけを行っているが、米国政府関係者は日本側の問い合わせに応じて、仮にF-22の輸出を許可した場合、1機あたりのコストは2億5000万ドルになるとの回答を寄せていたことが明らかとなっている。
ボーイングではF-15のステルス性能は輸出版のF-22とほとんど変わらない上、F-22、1機分のコストで2.5機購入することが可能というコスト面での有利性を押し出すことで受注獲得を目指す。
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アメリカの輸出禁止措置に拠って現状では買うことができないF-22ですが、もし禁輸措置が解除になった場合、1機当りのコストは2億5千万ドルになるそうです。米軍の調達価格の約2倍ですから、かなりのコストアップになります。一方、3月に突然発表されたF-15SEは1億ドルということで、F-221機で2.5機のF-15SEが買えるわけですが、もしF-22が解禁された場合は悩ましい選択になりそうです。自衛隊としては、当然F-22調達に動くでしょう。しかし、税金を払う国民としては、FXをできるだけ安く調達して欲しいわけで(1機120億円のF-2が高価だからと言って打ち切ったわけですから)、差額をもっと国民の生活に関わる部分で使って欲しいと考える人が多いと思います。この2機の差額は150億円ですが、これは平均的なサラリーマン年収500万円の3000倍で、サラリーマン3000人が1年間遊んで暮らせる金額です。これが60機購入とすると差額だけで18万人分です。凄い金額です。
飛行機ファンとしては、最新鋭戦闘機F-22が日本の空を飛ぶ姿を見たいけれど、F-15は多少古いとはいえ200機も所有しているわけだし、FXをF-4の代替として購入するのであれば、ここはF-15SEで我慢して、差額分を福祉や貧困者の生活補助、医療に廻して欲しいものです。