キマグレ競馬・備忘録

競馬、MLB、スポーツ観戦、趣味など気になる事を書いています。

1Q84 流行語

2009年06月15日 | Aphorism(気になる言葉)
村上春樹の「1Q84」が驚異的な売上げとなっていますが、未だ読んでいない私としてはタイトルから話の内容を想像するしかありません。きっと1984年に関係あるのだろうと思い、その年がどんな年だったのか当時の流行語を調べてみました。この年は何と「流行語大賞」の第1回目の年だったようです。
-------------------------------------------
第1回〔1984(昭和59)年〕
1984 新語部門・金賞「オシンドローム」
受賞者:ジェーン・コンドン(雑誌『タイム』フリー記者)
超人気番組だったNHKの連続テレビ小説『おしん』に因んだ新語。凄まじい苦労の連続を必死に耐え、それでも明るさを失わず他人に優しい主人公「おしん」の姿は、戦後を働き抜き、豊かさを手に入れた日本人の心情に“良質の日本人”像として共感の嵐を巻き起こした。その状況を、全国民の感情が同一にシンドローム化しているとして、『タイム』誌上で「おしんドローム」と表現。
1984 流行語部門・金賞「まるきん まるび」受賞者:渡辺和博(イラストレーター)
渡辺和博は著書『金魂巻』で、現代の代表的職業31種に属する人々のライフスタイル、服装、行動などを、金持ちと貧乏人の両極端に分けて解説した。それを、○金(まるきん)、○貧(まるび)とネーミングしたところが秀逸。著書はベストセラーになり、この言葉もマスメディアだけでなく、日常会話の中にも頻繁に出てくる大流行語となった。
------------------------------------------
何と、懐かしいNHKドラマ「おしん」に因んだこの言葉が新語大賞でした。しかも受賞者は、アメリカの雑誌記者ということでとても意外でした。この言葉ですが、確かに一時期しか使われない「流行語」の要素を満たしており、今やこの言葉は完全に死語となっています。さすが、流行語大賞の審査員です。
昨年の年間大賞は、エドはるみの◆グ~!ですが、早くも死語の仲間入りのようで、エドはるみ自身もテレビで見る機会が少なくなってきました。流行語もタレントも賞味期限を過ぎてしまったのでしょうか。
ちなみに、1984年の他の流行語は以下の通りです。当時、流行していて誰もが使っていたわけですから、正確にその時代の雰囲気を演出するのであれば、欠かせない言葉だと思います。
村上春樹の小説にこれらの言葉が使われているかどうか判りません。もし使っていたとしたら、今の若者には難解で意味不明な言葉かもしれません。
-----------------------------------------
1984 新語部門・銀賞「鈴虫発言」 受賞者:中曽根康弘(内閣総理大臣)
1984 新語部門・銅賞「スキゾ・パラノ」 受賞者:浅田 彰(京都大学助手)
1984 新語部門・特別賞「特殊浴場」受賞者:イルハン・オウス(トルコ大使館参事官)
1984 流行語部門・銀賞「くれない族」 受賞者:TBSテレビ金曜ドラマスタッフ
1984 流行語部門・銅賞「疑惑」 受賞者:『週刊文春』編集部
1984 流行語部門・特別賞「千円パック」 受賞者:森永製菓(株)
1984 流行語部門・大衆賞「す・ご・い・で・す・ネッ」受賞者:所ジョージ(エンターティナー)
1984 流行語部門・大衆賞「教官!」受賞者:堀ちえみ(歌手)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする