
「清須会議」 三谷幸喜監督 ○ ☆☆
1582年、本能寺の変後の織田信長の跡継ぎを決めた「清須会議」に至るまでの五日間の、柴田勝家(役所広司)と羽柴秀吉(大泉洋)の攻防を描いています。日本史上初めて会議で歴史が動いたとされる会議です。戦場では頼りになったであろう柴田も情報戦となると策略家の秀吉になかなかかないません。その上、柴田は信長の妹お市(鈴木京香)に恋をしていたのです。
ナレーションや字幕紹介がなく、セリフだけで誰が誰の役なのか、歴史を知らない人にも理解させてしまう脚本はお見事です。出演者が役者ぞろいなうえ、お市をはじめ秀吉の妻寧(中谷美紀)、実は最も策略家だった松姫(剛力彩芽)らの女性たちが結局は歴史を動かしていたようで、大変面白い作品でした(☆☆)。
タバコはなし。無煙です。
印象に残った場面は、鈴木京香が役所広司に絡んでいく場面です。お市の策士としての不気味さがよく表れていました。