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「ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK The Touring Years」 ロン ハワード監督 英 ☓☓
公式のドキュメンタリー映画です。
「ザ・ビートルズ」としてのデビュー前から主にはアルバム「マジカルミステリーツアー」完成までのツアーに明け暮れていて心から「HELP!」と叫びたくなるような忙しい日々を追っています。日本公開作品には来日時のエピソードなども加えられた特別版になっています。
観客は「その後」を知っていますが、歴史家の加来耕三さんがよく言っていますが、「歴史の当事者たちはその後どうなるのかを知っているわけではない」の言葉通り、彼らも21世紀にモーツァルトと並び称されるとは思いもしていないのです。二十歳を過ぎたばかりのガキ(本人たちいわく)が「常識的な大人たち」を相手に音楽的な革新だけでなく、社会にも変革を与えていた事実は歴史的に評価されてもいいのではないかと思います。特に来日時、武道館を使用するということで政治的な団体から攻撃を受けていたことは知りませんでした。今では信じられないことですね。また、アメリカの黒人社会に与えた影響の大きさとキリスト教会との確執も初めて知ることでした。ファンだけではなく多くの人に観てほしい作品です。
タバコは、メンバーが記者会見などの場面で誰かしら喫煙していました。その後、ドラッグにも手を出していくこともあり、やはりタバコは「ゲイトドラッグ」なようです。(☓)また、静止画像なのにタバコから煙がモヤモヤと立ち上がる場面が何回かあり、ロン ハワード監督の常識を疑いました。(☓)