無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

人魚姫

2017-01-27 | 2017外国語映画評


「人魚姫」  チャウ シンチー監督 中香港  △

 「少林サッカー」の監督が今回は人間と人魚とのロマンスを環境破壊の問題を織り込んだファンタジー作品に仕上げました。
 青年実業家のリウ(ダン・チャオ)は自然保護区を埋め立てて大リゾート開発を狙っていました。その湾はイルカが棲む海域でした。そこで開発派のメンバーはイルカが住めなくなるようなんとソナーを海中に設置し追い払っていたのです。実はイルカだけでなく人魚たちもヒッソリ棲んでいたのですが、ソナーに負われ入江の難破船に逃れていました。人魚たちはリウ暗殺計画を立て若い人魚のシャンシャン(リン ユン)を人間界に送り込みます。作戦通りシャンシャンはリウに近づきます。果たしてシャンシャンと人魚たちは無事生きることができるのでしょうか。
 ハリウッド映画の流れるようなアクションとは一味違う、あくまでも中国香港系の音楽やギャグなど独特の流れが楽しいです。一方金儲けのためにはイルカなどをソナーを使ってまで追い出そうとする欲張りたちには恐ろしさを感じます。もちろん中国だけの問題ではなく、日本国内でもジュゴンの海に新基地を建設しようと着々と工事を進めている愚か者たちもいて決して他人事ではありません。この映画のように(以下ネタバレ)ジュゴンの長老に愚か者たちを一網打尽にしてほしいところです。
 タバコは、リウを色仕掛けで口説こうとしている女がタバコを持っていました。口にはしなかったので△です。

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新宿スワンⅡ

2017-01-27 | 2017日本語映画評


「新宿スワンⅡ」 園子温監督 ☓☓☓☓☓ PP

 原作は人気コミックで、「新宿スワン」の続編です。
 新宿のスカウトマンの白鳥(綾野剛)が所属するバーストは新宿だけでなく横浜へ展開しようと企みます。横浜では大手の店が2店オープンするということで酒造組合(椎名桔平)が絡んでのホステス獲得作戦が始まります。バーストにやられてはならずと現地のスカウトを牛耳る滝(浅野忠信)率いるグループとの全面的な闘いとなるのでした。
 スカウトするためだけなのに、本物の暴力団や警察までもが絡んで熾烈な闘いが繰り返され、血糊は山ほど使うし、破壊行為は派手で、女性相手にお酒を飲む場所のためになんでこんなに傷つけ合わなければいけないのかわかりません。殴り合った後、次の日には顔がすっかりきれいになってしまうのは現実的ではないです。
 今作を見る限り、次回作は期待しません。
 タバコは、前作同様幹部役の伊勢谷友介はじめ多くが喫煙し、刑事の笹野高史も喫煙しました。ほとんどセリフがないのにただタバコを吸っているだけの村上淳などもいました。女性の喫煙が殆どなかったのは良いのですが、撮影現場は受動喫煙で俳優だけでなくスタッフのみなさんもかなり健康被害を受けましたね。お気の毒なことです。


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