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「人魚姫」 チャウ シンチー監督 中香港 △
「少林サッカー」の監督が今回は人間と人魚とのロマンスを環境破壊の問題を織り込んだファンタジー作品に仕上げました。
青年実業家のリウ(ダン・チャオ)は自然保護区を埋め立てて大リゾート開発を狙っていました。その湾はイルカが棲む海域でした。そこで開発派のメンバーはイルカが住めなくなるようなんとソナーを海中に設置し追い払っていたのです。実はイルカだけでなく人魚たちもヒッソリ棲んでいたのですが、ソナーに負われ入江の難破船に逃れていました。人魚たちはリウ暗殺計画を立て若い人魚のシャンシャン(リン ユン)を人間界に送り込みます。作戦通りシャンシャンはリウに近づきます。果たしてシャンシャンと人魚たちは無事生きることができるのでしょうか。
ハリウッド映画の流れるようなアクションとは一味違う、あくまでも中国香港系の音楽やギャグなど独特の流れが楽しいです。一方金儲けのためにはイルカなどをソナーを使ってまで追い出そうとする欲張りたちには恐ろしさを感じます。もちろん中国だけの問題ではなく、日本国内でもジュゴンの海に新基地を建設しようと着々と工事を進めている愚か者たちもいて決して他人事ではありません。この映画のように(以下ネタバレ)ジュゴンの長老に愚か者たちを一網打尽にしてほしいところです。
タバコは、リウを色仕掛けで口説こうとしている女がタバコを持っていました。口にはしなかったので△です。