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「マグニフィセント セブン」 アントワン フークワ監督 米 ☓☓☓
「七人の侍」と「荒野の七人」という名作2本を元にした西部劇です。
金の採掘に湧く西部では掘削会社がやりたい放題をしていました。夫を殺され、住んでいた町を乗っ取られそうになった妻は賞金稼ぎのサム(デンゼル ワシントン)に正義のための復讐を依頼します。腕は立つけれどアウトローのさまざまな仲間をサムは集めます。そしてわずか7人で会社に雇われた軍隊に立ち向かうのでした。
正統派の西部劇です。今までと違うのは、サムが黒人であることだけでなく、アジア系、メキシコ系、その上ネイティブの弓の名人がメンバーになっていることです。現実のアメリカ社会では白人至上主義の大統領になってしまいましたが、この作品の方がアメリカの真実を表しているのではないでしょうか。また、ネタバレになりますが女性の活躍も今風です。女性といえば次回また「七人」物を作るときはメンバーの半数を是非女性にしてほしいものです。物語に幅ができるのではないでしょうか。
タバコは、時代とは言えみんなが度々喫煙していました。ラストでも(ネタバレ)タバコが重要な小道具になっていたのは重ね重ね残念としか言えません。