無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

嘘八百 京町ロワイヤル

2020-02-06 | 2020映画評


「嘘八百 京町ロワイヤル」 武正晴監督 ☓

 京都を舞台に弱小骨董店の主と売れない陶芸家のふたりが組んでお宝の贋物を作って大物詐欺師を逆に騙す「騙し合いコメディ」シリーズ2作目です。
 則夫(中井貴一)の店に京美人の志野(広末涼子)が訪れ古田織部の幻の茶器についての相談をします。ちょっと陰のある志野の魅力にほだされた則夫は陶芸作家の佐輔(佐々木蔵之介)とともに解決に動き出します。一方、大手骨董店では、「収蔵品の修復」という名目のもと裏ではレプリカを量産し海外に売りさばき大儲けしていました。弱小コンビ対政治家を含む大物の騙し合いはテレビの生放送という機会を利用し勝負に出るのでした。

 前作に比べると悪役がはっきり悪役らしくわかりやすくなっています。利休と織部の関係とか多少は歴史の知識が増えるという知的な楽しみもあります。終盤のどんでん返しが決まりました。今作はテレビの生放送が効果的でしたが、次回はスマホの動画サイトになるかな。

 タバコは、前作は無煙でしたが、今作では残念なことに、ネタバレになりますが広末涼子が小悪でそのキャラクターを印象づけるためか職場で喫煙しました。ホステスが自分で喫煙しちゃだめでしょ。(☓)また、脇役の宇野祥平がエンドロールの映像で居酒屋の店内で喫煙していました。京都は外国人客が多いのに飲食店は禁煙になっていないようですが、悪い意味で古臭い!
 

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AI崩壊

2020-02-06 | 2020映画評


「AI崩壊」 入江悠監督 ☓加熱式タバコ
 2030年の近未来を舞台にしたAIが暴走するというサスペンスで、入江監督自身のオリジナル脚本です。
 天才科学者桐生(大沢たかお)が数年前にガンで苦しむ妻のために開発した医療用AI「のぞみ」は妻の命を救うには間に合わなかったものの今では多くの人々の命を守る不可欠の存在となっていました。ところが、突然その「のぞみ」がプログラムされていない選別を始め次々と殺戮をしていったのです。警視庁のこちらも天才的捜査官桜庭(岩田剛典)はその犯人を桐生と断定します。桐生は「のぞみ」の暴走を止められるのは自分しかいないと「のぞみ」の管理会社の社長西村(賀来賢人)と密かに連絡を取りながら警察の追跡から逃れますが、網の目のように張り巡らされた監視システムがじわじわと追い詰めるのでした。

警察組織と首相による国民の個人データをすべて把握しようとする政治的陰謀が絡み「恐怖の近未来」を描いています。暴走の被害を受けないのはシステムの参加率が低かった沖縄県だけだったというのも皮肉な話です。
 この作品から学ぶことは国家が旗振りをして国民を動員しようとすることはろくな結果を招かないということです。マイナンバーに登録してなくてよかった。

タバコは、警察組織の一員望月(高嶋政宏)が仕事中に職場内で加熱式タバコを吸います。加熱式タバコは受動喫煙被害については紙巻きタバコと同じです。決められた喫煙所でひっそり吸ってください。その他まちなかを逃亡する場面でタバコ会社の灰皿で喫煙する人が一瞬映りました。


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